2021.06.28(月)

【第105回日本選手権】総括会見



東京オリンピック代表選考会を兼ねて行われた第105回日本選手権は6月27日、無事に4日間の日程を終え、閉幕しました。日本陸連は、大会終了後、風間明専務理事および麻場一徳強化委員長による総括会見を行いました。

会見の要旨は下記の通りです。

風間明 専務理事

この大会を迎えるに当たって、まず、選手の皆さんは、コロナ禍という状況下で、この大会に出場する参加資格記録を出すために競技会に出場しなければならなかった。そうした点で、全国各地で競技会を主催してくださった各都道府県陸上競技協会の皆さまに御礼を申し上げたい。また、緊急事態宣言が発出されているなかで、大阪陸上競技協会をはじめとする関係者の皆さまのご尽力で開催することができた。この点につても、感謝を申し上げたい。さらに、この大会を支えてくださっている山崎製パン様をはじめとするスポンサーの皆さま、日本陸連のオフィシャルスポンサーの皆さまのおかげで、無事に執り行うことができたことを改めて御礼申し上げたい。

個々の成績については、麻場強化委員長にお任せするとして、私からは大会全般について総括させていただく。

まず、(近年続いていた3日間開催から)4日間での大会開催ということ、また、今年からU20の日本選手権も一緒に行う試みを行った。これについては、日本のトップ競技者と、U20のトップ競技者を含めての大会にすることで、この大会を、ジュニア(U20年代)からシニアまでのトップクラスが集う最高峰の大会にするということを目的に、強化策という意味でもこの形が検討された。

この4日間の大会期間中に、日本選手権では自己記録が男子44、女子45、U20日本選手権では男子75、女子59という素晴らしい結果となった。自己新記録をこのような大きな競技会で出せるというのは、選手の力、日ごろの訓練、そしてコーチ、関係者の皆さんのご支援があってのことといえる。

大会記録については、日本選手権では男子110mH、男子3000mSC、男子走幅跳。女子3000mSCの4種目で、7つの大会新記録が誕生。また、U20日本選手権では、男子800m、男子3000mSC、女子100m、女子5000m、女子3000mSCの5種目で7つの大会新記録が樹立されている。そして、日本記録については、男子110mHと男子3000mSCの2種目で2つが誕生している。この結果は、今後のオリンピックを大いに盛り上げてくれるものと信じている。

この大会で我々が非常に苦慮したのは、コロナ禍における緊急事態宣言であった。観客数をどのようにしたらいいのか、そして、有料チケットを販売するには、いつまでにどういう数を手配すればよいのかということを協議し、最終的には6月20日まで緊急事態宣言が延期となったため、チケットの発売は6月22日と、開催2日前に行うこととなった。それにもかかわらず、たくさんの数の観客の皆さまにお越しいただけたことは、本当に嬉しく思った。

また、昨今のニュースでも取り上げられたが、迷惑撮影の防止策を講じた。これについては、観客席で不審な行為をしている人を見つけたら、周囲の人たちから大会運営側へグーグルフォームなどで通報していただくホットラインを開設している。同時に、場内アナウンスなどで、観客の皆さまへの呼びかけなども行い、対策を講じてきた。このように、目に見えない部分もあるかと思うが、こうした対策で、選手たちに安心・安全に競技していただける舞台裏をつくったということである。

麻場一徳 強化委員長

「4日間、本当にありがとうございました」とメディアの皆さまに感謝申し上げたい。また、まだまだコロナの感染状況が落ち着かないなかで、このような素晴らしい大会を開いてくださった、あるいはそこへ向かう道筋をつけてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げる。

私個人としては、「ようやくここまで来た」というのが正直な感想である。ここから、さらにスパートして、(オリンピック)本番に臨みたい。

先ほど、専務からも出たが、こういう状況のなかにもかかわらず、選手たちの頑張りには本当に頭が下がる思いでいる。特に、最終日の今日、110mHの泉谷駿介選手(順天堂大、日本新記録の13秒06で優勝)、走幅跳の橋岡優輝選手(富士通、日本歴代2位の8m36で優勝)のパフォーマンスには度肝を抜かれた。感動というか、震えというか、そういうものを感じた。この勢いで本番に向かっていければいいなと思っている。

東京オリンピックに向けては、こうしたなかで、代表選手選考要項に従って、今回、新たに男子14名、女子1名(※今回内定となった3名のうち、2名はすでに別種目=10000mで内定している)を出すことができた。日本選手権までの内定者が20名いたので、計35名となる。このあと、7月1日にWA(世界陸連)からターゲットナンバー内の選手の発表があり、(時差の関係で)我々に情報が届くのはおそらく7月2日になる。一部、WAにより追加される可能性はあるものの、7月2日中には、とりあえず我々の選考する選手が出揃うことになる。

現在のところ、ターゲットナンバー内に入っている選手、リレーメンバーに入ろうかという選手を数えるとだいたい30名となっている。これにより、最終的には65名規模の日本選手団になるのではないかと予想している。当初は70名の予測もあったのだが、世界各国でのパフォーマンスが上がっているという状況もあって、70には届かないものとみている。

このほか、専務からも報告があったように、今回、1998年以来23年ぶりにU20日本選手権と同時開催した。U20のほうは、ナイロビ(ケニア)で開催されるU20世界選手権の選考も兼ねていて、このあと選考がされることになる。私は、U20の強化を担当する強化育成ディレクターも兼ねているので、そうした視点でみると、非常にU20年代の選手に大きな刺激となる大会にもなったのではないかと思っている。すでに紹介された通り、自己記録を出す選手が大勢いたのは非常に喜ばしいことと受け止めている。

これらの点は、競技者育成指針に則って、こういう形にしたわけだが、U20年代の競技者が、U20世界選手権を経て、シニアの世界選手権やオリンピックにステップアップしていくという流れは、非常に大切で、先ほど申し上げた泉谷選手も、橋岡選手も、U20世界選手権のメダリスト(2人とも、2018年にフィンランドのタンペレで開催されたU20世界選手権において、泉谷選手がU20規格の110mHで銅メダルを、橋岡選手は走幅跳において金メダルを、それぞれ獲得した)。そういう選手が順調にパフォーマンスを伸ばして、この東京オリンピックを迎えているのだなという感想も持った。

※本内容は、6月27日に実施した記者会見において、登壇者が発言した内容をまとめた。より明瞭に伝えることを目的として、一部、修正、編集、補足説明を施している。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

■第105回日本陸上競技選手権大会

開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
▼第105回日本陸上競技選手権大会特設サイトはこちら
https://www.jaaf.or.jp/jch/105/
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