2019.06.29(土)
【第103回日本選手権】男子三段跳優勝 山下航平(ANA・東京)コメント
男子三段跳
16m45 (+0.5)
山下航平(ANA・東京)
日本選手権のタイトルを獲得できて、まず、ひと安心したという気持ち。実は、昨年の12月に足首を捻挫してしまい、だましだましでトレーニングしていたことで完治せずにシーズンを迎えてしまっていた。4月のアジア選手権も、無理矢理合わせて出たために、またそこで痛め、ここまで長引かせてしまっている状況である。
そういう不安のあるなかで、今日は、2回目の跳躍(優勝記録となった16m45)が、思いのほかうまく跳べたので、“これはドーハの世界選手権参加標準記録の16m95くらい行けるんじゃないか”という自分への期待が過剰になってしまい、後半の試技をコントロールしきれずに3連続ファウルという結果で終わってしまった。
16m95という記録への手応えは、自分のなかではすでにある。ここまでケガがあったために、練習では、ひたすらドリルをやっていたのだが、今までできていなかった動きが少しずつできるようになってきた。また、三段跳という種目は一発ハマると記録が大きく伸びるという競技特性もあるので、(記録を出せる)チャンスはあると思っている。技術的には、かなりいいところまで来ているように思うので、あとは、期待過剰になりすぎずに落ち着いて、自分の動きや自分の跳躍を出すというところが前提になる。その先に、16m95とか、17m14(オリンピック参加標準記録)とかという記録が見えてくるんじゃないかと思う。
来週、南部記念があるので、そこで16m95を跳べば、世界選手権出場のチャンスもある。今日もケガのこともあり、“どのくらい跳べるのかな”という気持ちで出場していたが、意外と行けたので、来週も、行けるんじゃないかなとちょっと期待している。
■第103回日本陸上競技選手権大会
開催日:2019年6月27日(木)~6月30日(日)会場:福岡市博多の森陸上競技場
▼第103回日本陸上競技選手権大会特設サイトはこちら
https://www.jaaf.or.jp/jch/103/