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2011年 8月27日 〜 4日

テグ(韓国)

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テグ世界選手権 Day8 9月3日(土) (メディアチーム:児玉育美)

男子50km競歩
日本勢,健闘光る!
森岡6位入賞,谷井・荒井も9・10位

森岡・谷井・荒井  大会も残り2日となった8日目,日本チームの出場は,午前に行われる男子50km競歩のみ。その男子50km競歩は,男女20km同様にテグ市内の周回コースで行われ,日本は森岡紘一朗(富士通),谷井孝行(佐川急便),荒井広宙(北陸亀の井ホテル)の3選手が出場。天候曇り,気温23℃,湿度73%とまずまずのコンディションのなか,レースは午前8時にスタートした。
森岡  序盤はフランスのヨハン・ディニ,2007年大阪大会覇者のネイサン・デュークス(オーストラリア)らが飛ばしていく展開となったが,森岡をはじめとする日本選手は,ひとかたまりとなった3~4位争いの集団のなかでレースを進めていく。日本勢は中盤で15~18位あたりにいたが,上位の選手が徐々に失格となるなか順位を上げ,森岡が10位,荒井と谷井が11位争いをしながら35kmを通過する。その後,森岡は40kmで7位,42kmでは6位に浮上し,その位置を守りきって3時間46分21秒でフィニッシュ。この種目での日本選手最高成績タイとなる6位入賞を果たすとともに,日本陸連が定めた来年のロンドンオリンピックの選考基準をクリアし,20km競歩の鈴木雄介(富士通)に続き,競歩勢としては2つめとなる内定となった。
 森岡に続いたのは谷井。早い段階で警告が2つ出たためにペースを上げられず苦戦したが3時間48分03秒のシーズンベストで9位に食い込んだ。また,世界大会初出場の荒井も,自己ベストを更新する3時間48分40秒で10位と健闘した。
*第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)の派遣人数枠は、派遣団体である公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)により決定され、代表選手の正式決定は、JOC理事会による。
選手コメント
■森岡紘一朗(富士通)
「やっとチャンスを生かすことができてホッとしている。もっと上を狙いたかったが,自分の今の力を最大限に生かした結果かと思う。後半に上げていけるように,前半は(上位を)狙える差で行こうと考えていた。折り返しで前との差と余裕度を見ながら冷静にレースを進められたことがよかった。終盤はきつくなることもあったが,必ずチャンスはあると思って我慢した。
 過去3回は20kmをメインにしたトレーニングだったが,今回は50㎞1本に絞って取り組みんだ。すべてのメニューでほぼ完璧に近い内容が行えたので,自信を持って臨むことができた。
 まずは来年,ロンドンオリンピックでもう一度入賞して,入賞の常連になりたい。チャンスがあればさらに上を目指したい。スピードも距離も,筋力面も,自分にはまだ伸びしろがあると思っている。選手としてもコーチとしても尊敬する今村(文男)さんと同じ過去最高順位だが,今村さんは世界選手権に7度出場して2回入賞,僕は4回目でやっと1回。まずは今村さんの入賞回数に並んで,それからメダルを目指したい。できれば1番いいのを狙いたい」
■谷井孝行(佐川急便)
「結果的にはシーズンベストが出せてよかったが,早い段階で警告が2枚出てしまっていたので,最後で追い込みきれなかった。入賞まであと一歩だったので悔しい。(レース終盤は,いつ失格と言われるか)内心びくびくしていたが,最後まで歩ききることができてよかった。技術面を固定させていかないと,最後に上げていくことができないと改めて思った」
■荒井広宙(北陸亀の井ホテル)
「初出場だったが,16位以内と自己ベスト更新という目標を両方達成でき,最低限のことができたかなと思う。とにかく自分のペースで行って,どれくら粘れるのかだと思っていた。40km以降に身体が動かなくなるのは分かっていたので,そこでどれだけ耐えられるかが今回の課題だった。50kmに挑戦して3年目。それなりの練習はしているので(この結果に)甘えるつもりはない。もっと上を目指していきたい」
写真提供:フォート・キシモト