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2011年 8月27日 〜 4日

テグ(韓国)

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テグ世界選手権 Day2 8月28日(日) (メディアチーム:児玉育美)

鈴木,男子20km競歩で8位!
ロンドン五輪代表内定第1号に

鈴木  大会2日目も,午前中はテグ市内とスタジアムで競技が同時進行するタイムテーブル。男子20km競歩では,鈴木雄介(富士通)が 1時間21分39秒をマークして8位となり,今大会日本チーム男子初入賞を果たした。同時に来年開催されるロンドンオリンピックに向けて日本陸連が定めた選考基準もクリア。陸上競技における代表内定第1号となった。
 レースは,スタート直後から飛び出したG・ルビノ(イタリア)に,5km付近で鈴木が追いつき2人で先頭集団をつくる展開に。鈴木は9.5km付近でトップに立ち,15km手前で優勝したV・ボルチン(ロシア)に逆転されるまで首位をキープ。その後は,少しずつ順位を下げたものの最後までよく粘り,入賞ラインを死守。8位でフィニッシュした。
*第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)の派遣人数枠は、派遣団体である公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)により決定され、代表選手の正式決定は、JOC理事会による。
選手コメント
■鈴木雄介(富士通)
「自分の持ち味は積極性なので,前半行って差をつけておこうと考えていた。終盤に抜かれることはわかっていたが,みんなと同じ(展開の)レースをしても負けると思っていたので,逆に差を広げて余裕を持って歩こうと,覚悟の上でレースを進めた。中盤まではよかったが,課題はそこから上げていけなかったこと。(今後は)ラストでペースを上げていける脚力をつけなければならないと思った。今日は本当に楽しくレースをさせてもらえたなという感じ。ここで入賞を決めて(五輪)内定を手に入れたので,これからの1年間で“強くなること”を目指したい。もっともっと実力を上げて,ロンドンではメダルを目指したい」

男子400m金丸,女子100m福島が
セミファイナリストに

福島  テグスタジアムで行われた男子400m予選では,金丸祐三(大塚製薬)が45秒51をマークして3着に入り,自身初の準決勝進出を果たした。29日の20時から行われる準決勝では,日本人2人目となる44秒台突入を目指す。
 女子100m予選には,100m・200m日本記録保持者の福島千里(北海道ハイテクAC)が登場。7組3着+3の条件で行われたこのレースの4組目に臨んだ福島は,追い風0.1mのなか2着でフィニッシュ(11秒35)。この種目では日本女子初となる準決勝進出を果たした。準決勝は,8月29日の19時30分にスタートする。
 男子10000mは,日本の実業団チームに所属するI・ジェイラン(エチオピア)が27分13秒81で優勝。佐藤悠基(日清食品グループ)は流れに乗り切れず29分04秒15で15位にとどまった。また,十種競技の2日目に臨んだ右代啓祐(スズキ浜松AC)は7639点で20位だった。
選手コメント
■金丸祐三(法政大)
「前半から行くつもりだったが,(7レーンの)メリット(アメリカ)が速くて,ペースがわからなくなった感がある。280mで気づいたときには差が大きくなってしまっていた。調子はいいし,トータルでもっと縮めていけると思う。準決勝では44秒台を狙いたい」

■福島千里(北海道ハイテクAC)
「緊張はしていたが,ちょうどいい緊張感でレースに臨むことができた。隣の(レーンの)選手がいい目標になった。いつも練習のときに(チームメイトの)仁井(有介)さんに隣で走ってもらっているのだが,その練習通りにできたと思う。(準決勝は)未知の世界なので,楽しんでやれたらいいと思う」

■右代啓祐(スズキ浜松AC)
「体調は(日本記録を出した)日本選手権のときよりもよかったが,世界を舞台にしたときの経験が自分にはまだまだ少ないと思った。今後,海外で転戦するなどして経験を増やしていきたい。また,夢見た選手たちと一緒に試合するなかで学んだこともたくさんあった。自分は1つ1つ階段を上っていくタイプ。次に向けてもう一度頑張りたい」
写真提供:フォート・キシモト