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2011年 8月27日 〜 4日

テグ(韓国)

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テグ世界選手権 Day4 8月30日(火) (メディアチーム:児玉育美)

新谷,5000mで決勝へ
久保倉・岸本は準決勝突破ならず

新谷  大会4日目。日本チームは,モーニングセッションで女子5000mに3選手が出場。イブニングセッションでは男女400mハードルで前日の予選を通過した岸本鷹幸(法政大)と久保倉里美(新潟アルビレックスRC)が,準決勝に出場した。
 世界選手権初出場の新谷仁美(佐倉アスリート倶楽部),初日の10000mにも出場した杉原加代(デンソー)・絹川愛(ミズノ)が出場した女子10000mでは,まず,新谷と杉原が1組目に登場。新谷は,スタート直後から飛びだし,序盤から中盤を独走でレースを展開したが,2000mで後続に吸収・逆転され,7着(15分31秒09)でフィニッシュ。着順での予選通過(上位5着)は逃したもののプラスでの進出に望みを残した。杉原は9着に終わったが,シーズンベストの15分41秒78をマーク。10000mのフィニッシュ後,救護を受けていた絹川は,2組目を走り,15分38秒23で8着の成績だった。最終的に新谷がプラスで通過,全体では7番目の記録で,9月2日の夜に行われる決勝に駒を進めることとなった。
 イブニングセッションで行われた男女400mハードルは,どちらも3組上位2着+2の進出条件で行われた。まず女子400mハードルの2組目で,日本記録保持者の久保倉里美(新潟アルビレックスRC)が出場したが,56秒87で6着にとどまった。男子400mハードルの岸本も50秒05で7着と,ともに準決勝を突破することはできなかった。
選手コメント
■新谷仁美(佐倉アスリート倶楽部)
「(小出義雄)監督から,ケニア勢はペースを上げ下げするので自分のペースで行ったほうがいい。そうすればプラスでも(決勝に)進めるはずと言われていたが,その通りになった。(後続に吸収されてからは)ここから粘らなければと切り換えていった。(人の後ろに)ついて走るのは苦手。決勝でも日本の国旗が見える位置で走りたい」
■絹川 愛(ミズノ)
「5000mはくらいつけるまでくらいついて頑張った。今回,狙ったことをやりたかったが,うまく行かずに終わった。種目はまだわからないが,もし出ることができたら来年のロンドンオリンピックで借りを返したい」
■久保倉里美(新潟アルビレックスRC)
「55秒台前半を出せる手応えがあった。レース内容もそんなに悪くなかったと思うが,予想より1秒くらい遅い。展開が速かったので,前半で余計な力を使ってしまい,後半いまひとつ伸びなかったように思う。初めて準決勝に進んだ北京(オリンピック)のときは,準決勝に行けただけで満足していたが,今回は準決勝で戦うことを意識できたし,予選よりもいい状態で臨めたので,そこは評価できる。でも,結果もタイムも全然よくない。そこは来年に向かって,しっかりやり直したい」
■岸本鷹幸(法政大)
「レースが前半から速いスピードで展開することは分かっていたので,それに負けないようにと飛ばしたが,やはり世界でも最高峰のレース。今までとは全く違った。自分がどんなに頑張って走っても,どんどん離れていくような感覚で,想像していたよりもものすごく速い世界に自分の小ささを痛感した。今回は新しいことの発見ばかりだった。身をもって実感したのは走力の差。まずは根本的に走力を上げていかないと…。自分の走りのクセをビデオなどを見ながら直して,もっとロスのないようにしたい」
写真提供:フォート・キシモト