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2011年 8月27日 〜 4日

テグ(韓国)

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テグ世界選手権 Day5 8月31日(水) (メディアチーム:児玉育美)

女子20km競歩
大利が日本人トップの20位

大利  大会中日となる5日目は,午前にテグ市内の周回コースで行われる女子20km競歩決勝のみとなる。日本チームは,前回のベルリン大会と同じ渕瀬真寿美(大塚製薬),川﨑真裕美,大利久美(以上,富士通)の3選手が出場した。午前9時の気温は23℃ながら湿度88%とやや蒸し暑く,特に直射日光を浴びる場所では厳しい暑さを感じさせるなかレースはスタート。序盤こそ先頭争いは大集団で推移したが,その後,ロシアの選手が中心にペースを上げて引っ張る展開となった。日本勢では前回7位の渕瀬が積極的に先頭集団にくらいつき,入賞をうかがうラインで競技を進めていたが,中盤を過ぎたあたりから徐々に引き離され,18.7kmで途中棄権した。日本人トップは大利の20位で記録は1時間34分37秒。4大会連続出場中の川崎は,1時間35分03秒で22位にとどまった。
選手コメント
■大利久美(富士通)
「(大集団の後方外側に位置したため)周回のたびに(距離を)ロスしてしまった。本当は前に行きたかったが,給水をとることを考えるとそれが難しく,脱水がこわかったので,ロスするほうを選んだ。最低限,前回(12位)を上回りたいと思っていたが,世界の壁は,さらに高くなったように思う」
■川﨑真裕美(富士通)
「(前回失格したので)フォームについてジャッジは受けない,受けても警告で済むようにやってきた。ただ,コンディションの面ばかり考えて,体力の強化が足りなかったという反省がある。来年(のロンドンオリンピック)は起伏のあるコースなので,なおさら体力が必要になってくると思う。ここ3年取り組んでいるコアトレーニングの成果で腰が使えるようになってきた。それが発揮できるようにしていきたい」
■渕瀬真寿美(大塚製薬)
※河野匡日本選手団ヘッドコーチの談話
「市内の病院で検査をしたが,異常はなかった。(本人に)“行き過ぎたんじゃないか”と声をかけたら,“チャレンジしないと,ここにきた意味がないので…”と答えた。前回(ベルリン大会,7位)の結果を上回ろうと積極的についていったが,結果を見ると上位と戦う力はまだなかったということだろう。ただ,あの選手たちに勝たなければメダルは取れない。鈴木(雄介)くんがつくった競歩の勢いをつなげようとした気持ちは、伝わってきた。
写真提供:フォート・キシモト