100th JAPAN NATIONAL CHAMPIONSHIPS

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NEWS 2016.05.23

東日本実業団選手権大会で好記録が誕生! 日本選手権へ期待

第58回東日本実業団選手権大会は5月21~22日の日程で、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われました。この大会に、第100回日本選手権でも活躍が期待されている実業団アスリートが多数出場、特にトラック種目で好記録が誕生しました。

 

■男子5000mW 髙橋英輝19分02秒91で優勝

大会最初の決勝種目となった男子5000m競歩では、すでにリオデジャネイロオリンピック代表に選出された髙橋英輝選手(富士通、20km競歩)、谷井孝行選手(自衛隊体育学校、50km競歩)、荒井広宙選手(自衛隊体育学校、50km競歩)、森岡紘一朗選手(富士通、50km競歩)の4選手が出場。レースはスタートしてすぐに荒井・谷井・髙橋の3選手が飛び出し、荒井選手がリードする展開となりましたが、ラスト100mで鮮やかなスパートを見せた髙橋選手が19分02秒91で優勝。荒井選手が19分05秒46、谷井選手が19分07秒58と、ともに自己新記録で2位・3位と続きました。また、20分26秒54をマークした森岡選手は5位でフィニッシュしました。

 

■男子100m 山縣亮太 10秒12で優勝(準決勝では10秒08 大会記録を更新)
会場を大いに盛り上げたのは、日本リスト上位を占める面々が顔を揃えた男子100m。9組2着+6の条件で行われた予選8組目で、今春、日本大学を卒業して社会人となったケンブリッジ飛鳥選手(ドーム)が今季日本最高となる10秒10(+0.7)をマークして、リオデジャネイロ五輪参加標準記録(10秒16)を突破すると、今度は準決勝で山縣亮太選手(セイコーホールディングス)が10秒08(+2.0)でフィニッシュし、予選でケンブリッジ選手が塗り替えたばかりの大会記録を更新。向かい風0.6mのなか行われた決勝では、山縣選手が10秒12をマークして、2位の藤光謙司選手(ゼンリン)に0.24秒の差をつけて快勝しました。なお、この種目の予選では飯塚翔太選手(ミズノ)がラストを流しながらも10秒27(+2.2)を、準決勝では藤光選手が自己タイとなる10秒24(+2.0)を、髙瀬慧選手(富士通)も2.2mの追い風参考記録ながら10秒28をマークするなど、着実に調整を上げてきている様子を窺わせました。
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■男子400mH 野澤啓佑 48秒69で優勝(大会新)
2日目に注目を集めたのは男子400mH。今季好調の野澤啓佑選手(ミズノ)がセカンドベストとなる48秒69でフィニッシュ、5月8日のゴールデングランプリ川崎大会でマークした自己記録48秒67にはわずかに届きませんでしたが、日本陸連の定める派遣設定記録(48秒74)を再び上回る快走を披露しました。

この種目では、2位の杉町マハウ選手(日本ウェルネス)も自己3番目の記録となる48秒96をマーク。5月8日のセイコーゴールデングランプリ陸上2016川崎大会(49秒26)に続いてリオデジャネイロオリンピック参加標準記録(49秒40)をクリアしました。ブラジル国籍ながら日本育ちの杉町選手は、2008年北京オリンピックでは準決勝進出も果たしている選手。自国開催のオリンピックでファイナリストになるという夢に向けて大きく前進しました。

 

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(文/児玉育美(JAAFメディアチーム)

 

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪を目指すアスリートたちへの応援よろしくお願いします!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

写真提供:フォート・キシモト