大会2日目ハイライト&3日目の見どころ(メディアチーム)
長居陸上競技場(大阪)で開催されているロンドンオリンピック日本代表選手選考会を兼ねた「第96回日本陸上競技選手権大会」は9日、大会2日目を迎えた。
3万4000人の観衆が見守る中、大激戦を制したディーン元気(早稲田大)が新たな歴史をつくった。男子やり投で村上幸史(スズキ浜松AC)の大会13連覇を阻んだ。村上は二投目の82m93で大会記録、三投目の83m95で自己記録を更新したが、ディーンは四投目を84m03のビックスロー。大逆転で初優勝を飾った。ディーンの急成長で二人の対決は注目されていたが、新王者は「ようやく決められた。プレッシャーは感じていないつもりだったが、やはり緊張があった。自分のやることが見えていたのが勝因」と安堵と喜びの表情を見せた。父の母国で開催されるオリンピックでさらなる飛躍を目指す。
男子100mは江里口匡史(大阪ガス)が4連覇を飾った。女子100mは福島千里(北海道ハイテクAC)が3年連続4度目の優勝。女子棒高跳では我孫子智美(滋賀レイクスターズ)が4m40の日本新記録で優勝した。
10日の主な競技は、男女200m決勝、男子800m決勝、女子5000m決勝、女子400mH決勝など。注目は女子5000m。絹川愛(ミズノ)、新谷仁美(ユニバーサル)、吉川美香(パナソニック)、福士加代子(ワコール)ら実力者がエントリーしている。女子3000m障害では、39歳のベテラン早狩実紀(京都光華AC)が、大会7連覇に挑む。
大会は10日で最終日となり、11日に日本陸連からオリンピック代表選手が発表される。