大会初日ハイライト&2日目の見どころ(メディアチーム)
ロンドンオリンピック日本代表選手選考会を兼ねた「第96回日本陸上競技選手権大会」が8日、長居陸上競技場(大阪)で開幕した。
雨の中行われた大会初日、室伏広治(ミズノ)が前人未到の偉業を達成した。男子ハンマー投で18連覇。「ロンドンでも雨になる可能性がある。対策を練る機会になった」と、次の目標に向けて笑顔で収穫を語った。女子100m予選では日本ジュニア記録保持者の土井杏南(埼玉栄)が、日本記録保持者の福島千里(北海道ハイテクAC)らを抑えて予選1位のタイムで決勝進出。女子1万メートルは吉川美香(パナソニック)が参加標準記録Aを上回る記録で優勝し、ロンドンオリンピック代表内定をつかんだ。男子棒高跳は悪天候に苦しめられたが、3時間を超える激闘を制し山本聖途(中京大)が初優勝を飾った。
大会2日目の9日は、男女100m決勝、男女200m予選、男子400mH準決勝、決勝、男子1万m決勝などが行われる。注目は、男子やり投決勝。2009年世界陸上ベルリン大会銅メダリストで本大会12連覇中の村上幸史(スズキ浜松AC)と、今季絶好調で村上の持つ記録を上回る日本歴代2位の84m28を出したディーン元気(早稲田大)が激突する。男子100mの江里口匡史(大阪ガス)は、大会四連覇に挑む。
大会は10日までの3日間行われ、11日に日本陸連からオリンピック代表選手が発表される。