伊東浩司 強化副委員長コメント
伊東浩司 強化副委員長(男子100m日本記録保持者=10秒00)
男子100m決勝レース後コメント
――レースを見ての感想を。
天候には恵まれなかったが、競技場の雰囲気が、私自身もこんな環境のなかで走りたかったなと思うくらい100m1本に集中していた。天気さえよければ、世紀のレースになっていただろうなと思う。
――優勝はケンブリッジ選手だった。
持ちタイムはケンブリッジ選手が一番悪かったので、もし彼が優勝するとしたら、山縣くんと桐生くんが互いに力が入ったところの間隙を突く形かなと思っていた。(実際に)ケンブリッジくんも、おそらく90m辺りで2人を、“追いつければ…”と思って走ったのでないかと思う。
――2位の山縣選手については?
やはりスタートは健在だし、大きく崩れない。結果的には100分の1秒で負けたわけだが、やはりこの種目では一番の力がある選手かなと思う。
――そして、持ちタイムが一番良かった桐生選手が3位だった。
ここまでプレッシャーを一人で背負って頑張ってきた選手。(負けを)責めるわけにはいかない。10秒01をマークしたことで派遣の条件も満たしているので、少し(精神的に)楽になってリオを目指してほしいなと思う。
――こんなにも盛り上がった100mはなかったと思うが。
オリンピックイヤーだということもあるが、陸上がこのように注目されるのは非常に嬉しいことなので、早く(9秒台の)記録は出てほしいが、この熱はずっと続いてもらえたらなと思っている。
2016/06/25 23:21 メディアチーム