第100回日本陸上競技選手権大会20㎞競歩

開催日
2017/2/19
会場
兵庫・神戸

お知らせ

・2/19 リザルトを掲載しました。
・2/10 エントリーリストを掲載しました。
・11/17 大会要項を掲載しました。

リザルト

・日本選手権男子20km競歩(PDF
・日本選手権女子20km競歩(PDF
・ジュニア男子10km競歩(PDF
・ジュニア女子5km競歩(PDF

レースレポート

 第100回日本選手権男子・女子20km競歩は2月19日、8月に開催されるロンドン世界選手権の代表選考会を兼ねて、兵庫県神戸市の六甲アイランド甲南大学周辺公認コース(2.0km)で開催されました。
 男子は髙橋英輝選手(富士通)が世界選手権派遣設定記録(1時間20分12秒)を上回る1時間18分18秒で3連覇を達成。日本陸連が定める条件を満たしてロンドン世界選手権代表に内定しました。女子20kmを制したのも2連覇中だった岡田久美子選手(ビックカメラ)。派遣設定記録(1時間29分15秒)の突破はなりませんでしたが、自己タイ記録の1時間29分40秒でフィニッシュしました。

■髙橋選手がV3、上位5選手が1時間20分切るハイレベル
 男子20kmは、午前9時50分にスタート。レース序盤は、最初の1kmこそ3分50秒で入ったものの、その後は、髙橋選手、藤澤勇選手(ALSOK)、西塔拓己選手・丸尾知司選手(以上、愛知製鋼)ら実業団選手と、山西利和選手(京都大)、及川文隆選手(東洋大)、野田明宏選手(明治大)の学生選手が先頭集団を形成。3分55~57秒前後のペースで進んでいきます。5kmは19分35秒で通過、7~8kmで及川選手、8~9km地点で野田選手が遅れ、トップ集団は9km地点で5人となりました。
 レースが動いたのは9~10km。藤澤選手が前に出て、8~9kmで3分59秒に落ちたペースを一気に3分45秒まで引き上げ、10kmを39分07秒で通過。髙橋選手がこれにぴたりとつき、1秒遅れで山西選手が続く展開に。その後、ペースは再び3分55秒前後に落ちましたが、先頭2人と山西選手との差が徐々に開き始め、藤澤選手と髙橋選手のマッチレースの様相になってきました。15kmを58分38秒で通過し、2人の様子に変化のないままレースは最後の周回へ。残り500mを切ったところで髙橋選手が前に出て藤澤選手を突き放し、セカンドベストとなる1時間18分18秒でフィニッシュしました。
 3連覇を達成するとともに、ロンドン世界選手権代表の座を獲得した髙橋選手ですが、「ペースが上がったときに、藤澤さんに余裕があるのかなと思ってしまい、後ろにつくレースプランに切り替えた。ずっと後ろについて、最後だけ出てしまい、申し訳なかった」と反省することしきりといった様子でレースを振り返りました。
 そのペースアップについて、「世界大会ではいつも10km辺りで急にペースが切り替わり、それについていけないという課題があったので、今日は自分で試してみようと思った」と理由を説明した藤澤選手は1時間18分23秒でフィニッシュ。主導権を握るレース展開で、昨年この大会でマークした自己記録(1時間18分45秒、日本歴代3位)を大きく更新しました。「終盤の5kmでもうちょっと髙橋にも行ってほしかった」と悔しさもにじませつつも、「途中でペースを上げても、後半も脚が動いていた」ことは大きな収穫となった様子でした。
 3位は、日本歴代5位、学生歴代3位となる1時間19分03秒をマークした山西選手。昨年5月にマークした自己記録(1時間20分50秒)を大幅に更新するとともに派遣設定記録も突破しました。また、すでに50km競歩でロンドン世界選手権代表に内定している小林快選手(ビックカメラ)が自己記録に1秒と迫る1時間19分13秒で4位に食い込み、5位にはリオ五輪50km競歩銅メダリストの荒井広宙選手(自衛隊体育学校)が日本歴代7位となる1時間19分25秒の自己新記録でフィニッシュ。荒井選手は「例年通り、輪島(4月の日本選手権50km競歩)に向けたスピード練習の位置づけで出場した。流れとしてはいい感じで来ている」と笑顔を見せました。

■岡田選手、3連覇ながら派遣設定記録突破はかなわず
 女子20kmは、大会3連覇を狙った岡田選手がスタートから飛び出して終始独歩となる、昨年同様の展開となりました。この大会で、1時間29分15秒のロンドン世界選手権派遣設定記録の突破を狙う岡田選手は、5kmを22分14秒、10kmを44分30秒とほぼイーブン、1時間29分のペースでラップを刻みました。15kmまではややペースが落ちて1時間06分56秒で通過。ラスト5kmで粘りたいところでしたが、「(先にスタートして同じ周回で競技していた)男子がいなくなってからは、リズムをうまくつくることができなくなってしまった」とペースダウン。昨年と同じ1時間29分40秒でのフィニッシュとなりました。「結局、いつもと同じレースになってしまった」とレース後、悔しさをにじませた岡田選手ですが、リオ五輪後、体調を崩していた期間があったことも明かし、「そこからここまで戻せたことを考えれば、落ち込むほどではない。前向きに捉えたい」と、自己タイ記録での3連覇を評価していました。

■ジュニア選抜競歩は川野選手と則本選手が制す
 同時開催の第28回ジュニア選抜競歩大会では、ジュニア男子10kmとジュニア女子5kmが行われました。男子はラスト2kmあたりからリードを奪った川野将虎選手(御殿場南高)が40分28秒の大会新記録で優勝。2位の池田向希望選手(浜松日体高、40分34秒)、3位の坂﨑翔選手(伊賀白鳳高、40分59秒)も大会記録を更新しました。
 ラスト勝負となった女子は、前回覇者の則本菜々子選手(岡山東商高)が残り150m付近でスパート。22分47秒で連覇を果たしました。

※本文中、1kmごとのラップは筆者計測による記録。なお、5kmごとのスプリットおよびラップは公式発表の記録である。

【日本選手権獲得者コメント】
■日本選手権男子20km競歩
髙橋英輝(富士通)1時間18分18秒
 「ずっと後ろについて、最後だけ出てしまうレースとなってしまった。が、100回大会で優勝できてよかった。富士通のユニフォームを着ているからには負けられないという思いで歩いた。
 前半は、わりとペースをつくっていたのだが、9~10kmで藤澤さんが(1kmを3分45秒まで)上げたことで、“今日の藤澤さんはすごく強いのかも。負けるかもしれない”という思いが浮かび、様子を見てみようと後ろにつくプランに変えてしまった。ラストはもう少し早く前に出るつもりで、実際に何回か行こうとしたのだが、リズムをうまくつかむことができず、残り500mを切ったところの1回になってしまった。そこが今後の課題。
 優勝は嬉しいが、もうちょっと自分で責任をもってレースをつくりたかった。そろそろ誰かに頼ってばかりじゃなく、強気のレースをしていかないと。藤澤さんには申し訳なかったなと思う」

■日本選手権 女子20km競歩
岡田久美子(ビックカメラ)1時間29分40秒
 「(先にスタートしていた)男子が終わり、1人になった瞬間から、リズムをつくるのが難しくなった。風も出てきて、脚も重くなり、失速してしまった。派遣設定記録(1時間29分15秒)狙っていたが、終わってみたら去年と全く同じタイム。悔しい。
 ただ、15kmまでは、リズムよく、淡々とペースを刻んでいけたという印象がある。去年は10km過ぎからきつさを感じていたので、そこが去年と違うところ。本当にちょっとずつの成長ではあるが、その“ちょっと”を大事にして、もっともっと頑張りたい。
 また、リオ五輪が終わってからの数カ月は、貧血になったり毎月のように風邪を引いたりと体調の良くない状態が続いていたので、そこからここまで戻せたことを考えると、今日の結果は落ち込むほどのものではないと思う。前向きに捉えて、次に臨みたい」

文/児玉育美(JAAFメディアチーム)

前日会見レポート(※選手コメント)

第100回日本選手権男子・女子20km競歩の前日会見が2月18日夕刻、兵庫県神戸市六甲アイランドにあるホテルで行われました。この大会は、本年8月にロンドンで開催される第16回世界選手権の代表選考会も兼ねて開催されます。会見には、ともに大会3連覇を目指す髙橋英輝選手(富士通)と岡田久美子選手(ビックカメラ)のほか、藤澤勇選手(ALSOK)、西塔拓己選手(愛知製鋼)の4名が登壇しました。
レースは、明日2月19日午前、兵庫県神戸市の六甲アイランド甲南大学周辺公認コース(2.0km)で行われ、男子20kmが9時50分に、女子20kmは10時10分にそれぞれスタート。昨年6月に決定した競歩代表選手選考要項に則り、優勝者が派遣設定記録(男子1時間20分12秒、女子1時間29分15秒)を突破した場合は、その場でロンドン世界選手権代表に内定します。

前回のこの大会で2連覇を果たすとともに、リオデジャネイロオリンピック代表の座を獲得した髙橋選手は、「今回の日本選手権に向けて、リオオリンピック後から、レースに出場しながら力を蓄えてきた。目標は優勝で、1時間19分台のタイムが出せれば…。そのためにも、自分が中心となってレースをつくるんだという気持ちで頑張りたい」と3連覇に向けての意欲を語るとともに、「42位と、非常に悔しい結果に終わったリオオリンピックの悔しさを晴らすという意味でも、ロンドン世界陸上につながるようなレースを明日はしたい」と力強く言い切りました。

同じく女子3連覇を狙う岡田選手は、昨年は派遣標準記録に届かず、五輪代表切符をなかなか手に入れることができなかった経験から、「明日は、派遣標準記録突破を目指して優勝したい。おそらく(レース)後半は一人になるかなと思うので、皆さんの応援を力に、ロンドン世界陸上の切符をつかみたい」ときっぱり。リオ五輪では目標としていた入賞には届かなかったものの、厳しい暑さのなか後半に粘って順位を上げられたこと(16位)は大きな自信になったといいます。また、「荒井さん(広宙、自衛隊体育学校)や松永くん(大介、東洋大)のように上位を目指したいとも感じた」とも語り、「この日本選手権をきっかけに、さらに上に行けるよう頑張りたい」と瞳を輝かせました。

昨年のこの大会で、1時間18分45秒をマークし、初めて1時間19分台を切った藤澤選手は、「1分18分台を出して、ようやくメダルを狙える位置に来た」という思いでリオオリンピックに臨んだものの結果は21位。10kmを過ぎてからペースの変化に対応できなかったというリオでの反省から、この大会に向けてのトレーニングは、原点に立ち返ってスピードの強化に取り組んできたそうです。「今回は、100回大会にふさわしい豪華なメンバーが揃うというイメージで練習してきた。こういう形(鈴木雄介選手<富士通>、松永選手の欠場)となったが、高い集中力を保って今日まで来ることができている。明日は優勝を目指し、記録としては(1時間)18分台を狙って頑張っていきたい」と、95回大会(2011年)以来となる自身2度目の優勝に強い意欲を見せました。

2012年ロンドン五輪出場、2013年世界選手権6位入賞の実績を持ち、昨年は3月の全日本競歩能美大会で1時間19分44秒まで自己記録を更新しながらも、わずかに届かずリオ五輪への出場がかなわなかった西塔選手は、「11月から陸連合宿にたくさん参加し、しっかり距離をこなすことができた。スピードとしては去年ほどうまくは行っていないが、状態は、昨年と同じかそれ以上といったところ」と、特に、これまでになく距離を踏むトレーニングを行って脚をつくってきた点に自信を見せました。「明日は髙橋選手や藤澤選手がどういったレースをするのか楽しみな部分もあるが、自分のレースをしっかりして、まずは100回大会の舞台で力を出し切り、楽しんでレースをしたい」と話していました。

当初、出場を予定していた世界記録保持者(1時間16分36秒、2015年)の鈴木選手とリオ五輪7位入賞の松永選手は故障の影響で残念ながら欠場することになりましたが、50kmでリオ五輪銅メダリストとなった荒井選手や、2015年世界選手権銅メダルを獲得している谷井孝行選手(自衛隊体育学校)、2011年世界選手権6位・2012年ロンドン五輪7位の森岡紘一朗選手(富士通)、50kmの日本記録保持者(3時間40分12秒、2009年)の山﨑勇喜選手(自衛隊体育学校)、そして、昨年の全日本50km競歩高畠大会でロンドン世界選手権代表に内定した小林快選手(ビックカメラ)も出場の予定。4月に行われる日本選手権50km競歩の前哨戦という意味でも注目することができそうです。

文/児玉育美(JAAFメディアチーム)

大会関連情報

・競技注意事項、コース図などは、兵庫陸協HP内に掲載をしております→(こちら

エントリーリスト

・男子20㎞競歩(PDF
・女子20㎞競歩(PDF
・同時開催:ジュニア男子10㎞競歩(PDF)/ジュニア女子5㎞競歩(PDF

 
 

エントリーについて

■個人エントリー
■団体エントリー

・参加料:コンビニ決済およびクレジットカードに限ります。
・申込期間:2017年1月6日(金)13:00~2017年1月23日(月)17:00
※申込期間を過ぎるとエントリーができなくなります。
 
・申込みの時、資格を取得した大会名が表示されないとき(陸上競技マガジンの記録データにない場合)は、その大会の証明(記録証明書、リザルトなど。陸上競技マガジン等のコピーでも可)を1月23日(月)必着で下記宛てにメール、郵送またはFAXで送付してください。
 
・送付先  〒651-0076 兵庫県神戸市中央区吾妻通4丁目1-16 神戸市生涯学習センター内 
                   兵庫陸上競技協会
                   TEL 078(231)1771 FAX 078(231)1772   
 
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