観戦に行く前、やっておくべきことは競技日程、スケジュールの確認です。各種目がいつ行われるかをしっかり把握しておかないと、「注目選手を見逃した!」、「今日は目当ての種目がやっていなかった!」という事態になることもあり得ます。
また、初心者の方は、どの選手が優勝候補、注目選手かなどの情報を得るために、新聞や専門誌、日本陸連の公式サイトなどで過去の成績、自己のベスト記録などをチェックするとより面白くなります。
会場に入ったら、まずは、競技場のどこで何の競技が行われているかを把握しましょう。100m、200mといった短距離を観戦するのに、フィニッシュラインとは逆サイドの観客席に座っていると、レースの醍醐味を存分に体験することはできません。
また、日本選手権のような大きな大会を最初から観戦するとなれば少なくとも4時間から5時間の長丁場です。夏場なら水分をこまめに補給、秋~冬場なら防寒対策でクッションやカイロを用意するなど体調管理に気をつけることでより楽しく観戦できます。
なお、「陸上競技は種目が多いから分かりにくい!」という方のために、各種目別の観戦ポイントを掲載しました!
競技ごとの観戦ポイントはこちら >
※商用目的を除き本文の転用はご自由ですが、日本選手権向けに作成した観戦ポイントですので、 ご使用になられる際はご注意下さい
最初の予選レースは、抽選によって各選手のレーンが決まります。その後は、前のレースの成績上位者が真ん中のレーン、成績中位者が外側のレーン、下位者が1・2レーンに振り分けられます。
1レーンから8レーンまである場合、3レーンから6レーンの選手は前のレースで成績が良く、1・2レーンの選手は下位、7・8レーンの選手は通過者の中では中位だったということです。
短距離、跳躍系の種目は、追い風の中で競技を行えば当然のように風の力で自分本来の力よりも加速できます。
そのため、記録の公平性を期すために追い風2mを超えるコンディションで出した記録は参考記録となり、正式な記録とは認められません。
男子110m、女子100m、男女400mと全てのハードル種目は、10台のハードルが設置されます。
高さ | 1台目までの距離 | ハードル間の距離 | |
---|---|---|---|
男子110mH | 1.067m | 13.72m | 9.14m |
男子400mH | 0.914m | 45.00m | 35.00m |
女子100mH | 0.838m | 13.00m | 8.50m |
女子400mH | 0.762m | 45.00m | 35.00m |
残っている競技者が4人以上の場合は1人1分。2人から3人だと棒高跳が1人2分、走高跳は1分30秒、その他が1分。1人だと棒高跳が1人5分、走高跳は3分。連続試技は、棒高跳で3分、走高跳で2分となります。その時に試技しなくとも試技の権利を持っている人が何人いるかで時間は決まります。
棒は各選手とも自分のオリジナルのものを使用できます。棒の材質、長さともに規定はなく、選手それぞれが自由に選択可能です。ただし、表面は滑らかでなければいけません。
ハンマー投のハンマー(砲丸からハンドルまでの全体)と、砲丸投の砲丸は同じ重さ。男子は7.26kg、女子は4kgです。また、ハンマーのグリップ部分と鉄球部分をつなぐワイヤーの長さは117.5cmから121.5cmとなっています。
やり投で使用するやりの長さは、男子が2.6mから2.7m、女子が2.2mから2.3m、重さは男子が805gから825g、女子が605gから625gとなっています。
他に、やりがフィールドにささる穂先部分は金属製でなければいけない、やりの切断面は、全て円形でなければいけないといった規定があります。
「陸上競技は種目が多いから分かりにくい!」という方のために、各種目の観戦ポイントを掲載しました!!
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