2023.08.20(日)選手

【記録と数字で楽しむブダペスト世界選手権】男子十種競技:丸山の潜在能力は8000点超え(8月25・26日)



8月19日(土)から27日(日)の9日間、ハンガリーの首都ブダペストを舞台に「第19回世界陸上競技選手権大会」が開催される。日本からは、76名(男子48名・女子28名)の代表選手が世界のライバル達と競い合う。

現地に赴く方は少ないだろうがテレビやネットでのライブ中継で観戦する方の「お供」に日本人選手が出場する33種目に関して、「記録と数字で楽しむブダペスト世界選手権」をお届けする。

なお、これまでにこの日本陸連HPで各種競技会の「記録と数字で楽しむ……」をお届けしてきたが、過去に紹介したことがある拙稿と同じ内容のデータや文章もかなり含むが、可能な限りで最新のものに更新した。また、記事の中では五輪についても「世界大会」ということで、そのデータも紹介している。

大会期間中は、日本陸連のSNS(Facebook or X)で、記録や各種のデータを随時発信予定。そちらも「観戦のお供」にしていただければ幸いである。
日本陸連Facebook:https://www.facebook.com/JapanAthletics
日本陸連X(Twitter):https://twitter.com/jaaf_official

現地と日本の時差は、7時間で日本が進んでいる。競技場内で行われる決勝種目は、日本時間の深夜から早朝にかけて競技が行われる。

睡眠不足にどうぞご注意を!


男子十種競技

(実施日時は、日本時間。カッコ内は現地時間)
・1日目 8月25日17:05~26日04:05(25日 10:05~21:05)
・2日目 8月26日17:05~27日04:25(26日 10:05~21:25)

※記録は原則として7月31日判明分。現役選手の敬称は略させていただいた。トラック競技の予選・準決勝の通過条件(○組○着+○)は、ルールやこれまでの世界大会でのものを参考に記載したため、ブダペストではこれと異なる条件になる可能性もある。


丸山の潜在能力は8000点超え

7月のアジア選手権チャンピオンの資格で丸山優真(住友電工/エントリー記録&自己ベスト7816点=23年)が初出場する。
この種目への日本人の出場は、11年から19年ドーハまで5大会連続の右代啓祐(国士舘クラブ)以来2大会ぶり。


世界選手権&五輪での入賞者と日本人最高記録

<世界選手権>
日本人選手の過去最高成績は、
1991年 14位 7672 金子 宗弘(ミズノ)

最高記録は、
7788点 池田 大介(WIND UP AC)2009年 26位

<五輪>
最高成績は、
1928年 12位 6757.605 斎 辰雄(育英商教)/得点は現在の採点表とは異なる

最高記録は、
7952 右代啓祐(スズキ浜松AC)2016年 20位


1983年以降の世界選手権&五輪での1・3・8位の記録

1位3位8位
1983871485138140=現在の採点法で計算
1984五輪884784168034=現在の採点表で計算
1987868083758174
1988五輪848883288189
1991881283948200
1992五輪861183098160
1993881785488237
1995869584198193
1996五輪882486648318
1997883786528307
1999874485478130
2000五輪864185958277
2001890286038280
2003875083748020
2004五輪889387258225
2005873283858068
2007867685868257
2008五輪879185278205(4位8328がドーピングで失格)
2009879084798357(3位8528がドーピングで失格)
2011860785018200
2012五輪886985238219
2013880985128370
2015904585618302
2016五輪889386668332
2017876884888222
2019869185298151
2021五輪901886498413
2022881686768246
最高記録904587258413
世選最高904586768370
五輪最高901887258413

右代の日本記録8308点を上記28世界大会に当てはめると、8位入賞ラインに届いているのは23回(82.1%)。
丸山には、まずは自己ベストの7816点を破って、「8000点」に早く到達してもらいたい。


日本歴代1~3位の選手と丸山優真の種目別自己ベストの比較

以下は8000点オーバーの日本歴代リスト上位3人と丸山の種目別ベストの比較だ。十種競技中だけではなく単独種目での試合を含めた各種目の公認ベストとその合計得点を調べたもので、さらにはその合計得点と実際の十種競技のベストとの達成率も示した。それぞれの「潜在能力」を知るための指標となるだろう。

【種目別公認ベストと十種ベストとの達成率】
・( )内の累計得点の後ろの「=」の後ろの数字は、4人の中での累計得点による順位。
種目右代啓祐中村明彦奥田啓祐丸山優真
100m11.14 830(830=4)10.66 938(938=2)10.53 968(968=1)10.80 906(906=3)
走幅跳7.45 922(1752=4)7.66 975(1913=1)7.52 940(1908=2)7.53 942(1848=3)
砲丸投15.65 830(2582=2)12.84 657(2570=3)13.59 703(2611=1)13.70 710(2558=4)
走高跳2.06 859(3441=2)2.10 896(3466=1)1.94 749(3360=4)2.02 822(3380=3)
400m49.66 830(4271=3)47.17 950(4416=1)47.59 929(4289=2)48.96 863(4243=4)
110mH14.71 885(5156=4)14.06 967(5383=1)14.54 906(5195=3)13.90 987(5230=2)
円盤投50.23 875(6031=1)38.53 635(6018=2)43.56 737(5932=4)42.33 712(5942=3)
棒高跳5.00 910(6941=1)5.00 910(6928=2)4.70 819(6751=4)4.80 849(6791=3)
やり投73.82 948(7889=1)56.18 690(7618=2)65.45 820(7571=3)61.72 764(7555=4)
1500m4.26.68 767(8656=1)4.08.24 894(8512=2)4.38.70 689(8260=4)4.33.85 720(8275=3)
十種PB(%)8308(96.0%) 8180(96.1%)8008(96.9%)7816(94.5%)

種目別ベストの合計得点では右代と中村がやはり抜きん出ている。
種目別ベストの合計点に対する実際の十種競技の得点の達成率では、奥田が最も高い96.9%で中村と右代も96%台。しかし、丸山は94.5%。種目別ベストの合計得点では、奥田を15点上回っているが、十種競技の得点では192点劣っている。丸山が奥田並みの達成率を実現できれば、「8022点」が出せることになる。

ちなみに4人の種目別ベストで最もいい記録の得点を合計すると「9233点」。十種の世界記録はケビン・マイヤー(フランス)の「9126点(2018.9.15~16)」。日本歴代1・2・3・6位の選手の各種目のベストのトータルでようやくマイヤーの世界記録を107点上回れる計算だ。そんな記録を出したマイヤーは、やはり人類最高の「キング・オブ・アスリート」といえよう。
参考までにマイヤーの各種目の自己ベストの合計と十種の記録の達成率は、「9455点・96.5%」。室内の記録も含めると「9513点・95.9%」である。


十種競技中の種目別日本最高記録

トータル得点6000点以上の十種競技中の各種目の日本最高は、以下の通りだ。

【十種競技中の種目別と前半・後半の日本最高】
・トータル6000点以上の記録に限る
・追風参考は4.0m以内の記録
100m10.53(+1.2)968音部拓仁2015.07.05/7725
100m/追参10.52(+2.4)970中村明彦2015.04.25/8043
走幅跳7.65(+0.8)972中村明彦2016.06.11/8180
走幅跳/追参7.69(+3.1)982丸小野仁之1992.09.11/7010
砲丸投15.65830右代啓祐2015.07.05/8058
走高跳2.16953氏野修次1981.09.12/6832
400m47.17950中村明彦2012.06.02/7710
110mH13.97(+0.2)978能登谷雄太2015.07.05/7492
110mH/追参13.89(+2.1)989森口諒也2019.06.09/7227
円盤投50.23875右代啓祐2015.11.01/7593
棒高跳5.301004横山学1996.11.03/6050
やり投73.82948右代啓祐2009.10.11/7856
1500m4.08.24894中村明彦2009.09.05/7058
前半 4278中村明彦2016.06.11/8180
後半 4188右代啓祐2014.06.01/8308

奥田も22年8月7日に十種競技中の100mを10秒53(+1.7)で走っているが、110mHで途中棄権、棒高跳が記録なし、1500mも途中棄権でトータル4953点のため「6000点以上」の条件を満たしていないため上の表には未収録である。
各種目の日本最高記録(追風2.0m以内)の合計得点は「9372点」。上述の世界記録保持者マイヤーの種目別自己ベストの合計9455点には及ばない。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)


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