2018.10.15(月)大会

【世界リレー】日本開催決定発表および囲み会見




国際陸上競技連盟(IAAF)が主催する「IAAF世界リレー(IAAF World Relays)」の第4回大会が、日本で開催されることが決定しました。会期は、2019年5月11日(土)~12日(日)の2日間。神奈川県横浜市の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)において行われます。10月12日に行われた記者会見で、この「IAAF世界リレー2019横浜大会」の日本開催が、正式に発表されました。


IAAF世界リレー(以下、世界リレー)は、リレー種目のみに特化して行う国際競技会です。陸上競技の普及とリレー種目の魅力を世界にアピールすることを目的として2014年に新設されました。第1回大会は2014年5月に、バハマの首都ナッソーで開催。第2回大会が行われた2015年以降は、世界選手権と同様に隔年開催(奇数年)で実施されることになりました。

IAAF主催競技会においてトップクラスに格付けられており、上位チームには当該年の世界選手権への出場権が与えられる仕組みになっていることも、世界リレーの特徴の一つです。過去には日本も、第1回大会で5位に入賞した男子4×100mRで2015年北京世界選手権出場権を獲得、オリンピックイヤーに開催されることになった第2回大会では、男子4×100mRで銅メダルを獲得して2016年リオデジャネイロオリンピックの出場権を手に入れています。

初の日本開催となる第4回大会では、男女4×100mR、男女4×400mRは各種目上位10カ国が、混合4×400mRは上位12カ国が、それぞれドーハ世界選手権(2019年秋開催)の出場権を得られることが決まっています。ドーハ世界選手権ではリレー種目の上位8カ国(入賞)に、2020年東京オリンピックの出場権が与えられることも確定しているため、世界リレーでの活躍は、「2020年東京オリンピックに向けた戦い」という点でも重要なカギとなってきます。

10月12日午後には、日本陸連とともにこの大会を共同主管することとなった横浜市の林文子市長が、日本陸連の横川浩会長、男子短距離の山縣亮太選手(セイコー)とともに、同市役所において実施している市長定例会見において、大会の横浜開催を正式に発表しました。

林市長は、「東京2020で、金メダルを目指す日本代表をはじめ、世界のトップアスリートが横浜に集まる大変貴重な機会。このような国際大会が横浜で開催されることを大変光栄に思う」と述べ、「横浜市として、参加される選手、関係者の皆様を最高のおもてなしでお迎えしたい」と、大会の成功に向けて日本陸連と連携しながら尽力する意向を明らかにしました。

林市長からの紹介を受けて登壇した横川日本陸連会長は、世界リレーがどういう大会であるかを紹介したのちに、今回の開催は、当初予定されていたバハマが開催を返上したことに伴い、日本が名乗りを上げる形で急きょ決定したという経緯であることも報告しつつ、2020年東京オリンピック1年前のタイミングで、世界リレーを日本で開催することが、「競技運営能力の習熟度を高める」「選手強化の面でも大きな意味がある」「2020年東京オリンピックに向けた機運の醸成につながる」「オリンピック後の陸上のみならずスポーツ振興にもいい意味合いを持つ」など、さまざまな側面において意義があることを示しました。

また、日本陸連主催大会として毎年、日産スタジアムで開催している競技会の1つである全国小学生陸上競技交流大会を例に挙げながら、「これまでの横浜市とのつながりのなかで、ご理解とご協力をいただきながら、今回の世界リレー招致が実現した」と横浜市に感謝し、「(大会まで)残された時間は少ないが、“さすが日本での開催、さすが横浜での開催”と世界の方々に言っていただけるよう、一緒に準備を進めていきたい」と挨拶しました。



特別ゲストとして、選手を代表する形で会見に招かれた山縣選手は、「この世界リレーで(日本の)各種リレーがしっかり結果を残すことが、まずは来年の(ドーハ)世界選手権の出場権を獲得につながってくる。そして、その世界選手権での活躍が、今度は2020(東京オリンピック)の出場権にかかわってくる。今回、(横浜で)開催されることになった世界リレーは、国際的にもすごく重要な位置づけの大会」と世界リレーの重要性を話したあと、「僕も一陸上選手として、また、一陸上ファンとして、そうしたレベルの高いレースが、この日本で、この横浜で開催されることにすごく喜びを覚えている。ぜひとも多くのファンの方に、会場に来ていただいて、見て、楽しんでいただきたい。また、一流のトップアスリートの走りから学べることはたくさんあるので、そうしたものが今後のスプリンターの育成につながること、(大会を見て刺激を受けた)下の世代の選手がどんどん伸びてくることをすごく楽しみにしている」とコメント。さらに、「僕自身も、来年の世界リレーは、日本代表の中心の選手として、日本チームを引っ張っていきたいと思っている。金メダルを目指して頑張っていきたい」と力強い言葉で挨拶を結びました。

なお、この横浜市市長定例会見終了後、日本陸連としても記者会見を実施。この会見には、横川会長と麻場一徳強化委員長が登壇しました。



開口一番に「強化としても、本当にありがたい話をいただいた」と述べた麻場強化委員長は、「目の前に、東京(オリンピック)までのプロセスが示された。リレーに関しては、来年の世界リレー、世界選手権を、“ホップ、ステップ”にして、再来年の東京オリンピックに“ジャンプ”という形で飛躍していきたいと思っていたところだった。(世界リレーが)横浜で開催されることになって、現場の選手、指導者もモチベーションが上がるし、具体的な強化のプロセスを辿ることができると思う。“これを生かさないといけない”という気持ちとともに、強化委員会としても楽しみにしている」と話しました。

強化の進捗に関しては、「男子については、“ホップ、ステップ、ジャンプ”がある程度、今の時点で計算できる状況にある」と述べた一方で、女子については、「これを機に、特別な施策として、女子リレー特別プロジェクトのようなものをつくり、このオフシーズンでとにかく軌道に乗れる体制をつくりたいと考えている」と話し、現在、具体的なプランを構築中であること、全容が決まったところで改めて公表する予定であることを明らかにしました。

さらに、質疑応答に応える形で、開催国枠や参加標準記録、実施種目等は、今後、国際陸連理事会で決まるため現段階では確定していない状況ではあるものの、強化委員会としては各リレー種目にフルエントリーしたい意向であることを表明。4月21~24日に予定されているアジア選手権(ドーハ)との兼ね合いや、強化における世界リレーの位置づけに関する問いには、「これまでは選手の状況や遠征の負担を考慮しての選考だったが、今回の横浜大会は地元日本で開催されるということで、この大会が強化の柱に組み込まれてくるのは間違いない。したがって、基本的にはベストメンバーで臨むことになる。ワールドランキング制も始まるので、アジア選手権との兼ね合い等も、今後、強化委員会として戦略をきちんと練って取り組んでいく」と答えました。


文:児玉育美/JAAFメディアチーム

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