2018.07.22(日)選手

鍋島莉奈、ロンドンダイヤモンドリーグ女子3000mで日本歴代2位の8分48秒21!

国際陸連(IAAF)が主催するダイヤモンドリーグの第11戦「アニバーサリーゲームズ」が7月21日、イギリス・ロンドンのロンドンスタジアムで開幕しました。この大会は2日間の日程で行われ、ダイヤモンドレース17種目を含めて全部で34種目が行われます。大会初日の21日には、女子3000m(ダイヤモンドレース非対象種目)に鍋島莉奈選手(JP日本郵政グループ)が出場。日本歴代2位となる8分48秒21をマークして、8位でフィニッシュしました。



この日のロンドンは曇りで、気温25℃、湿度47%というコンディション。レースは、13時35分にスタートしました。

序盤は、ペースメーカーを務めたCaroline CHEPKEMOI選手(ケニア)が先頭に立ち、これにLilian Kasait RENGERUK選手(ケニア)がぴたりとつく形で、縦長の集団となってレースは進んでいきました。鍋島選手は最初、中段よりやや後方に位置取ると、最初の400mを69秒2(大会発表の記録。以下、同じ)で通過、次の400mを70秒9で回り、1000mは8番手(2分56秒6)で通過しました。1600mまでの周回が73秒台に落ち、集団はやや詰まった状態に。しかし、2000m手前でRENGERUK選手が首位に立つと、次の400mのラップは69秒0に上がりました。RENGERUK選手はそのまま集団を引っ張り8分41秒51でフィニッシュ。これに最後まで食らいついたSusan KRUMINS選手(オランダ)が8分41秒83で続きました。

鍋島選手は、残り3周となった1800mを5分22秒3で通過して、いったん6番手に浮上。全体のペースが上がってからは8~9番手に位置してレースを進めていきました。残り1周を10位で通過すると、ラスト1周を66秒7でカバー。5月のゴールデングランプリでマークした8分51秒72の自己記録を大きく上回り、2002年に福士加代子選手(ワコール)が樹立した日本記録8分44秒40に続く日本歴代2位となる8分48秒21(8位)でフィニッシュしました。

「いい記録が狙えるメンバーであると、(高橋昌彦)監督に聞かされていたので、自分の位置をしっかりと確認しながら、タイムはあとでついてきたらいいなと考えていた」という鍋島選手は、「今回の大会は68~69秒でペースメーカーが2000mまで行くという話だったので、最初は様子をみながら巻き返せる位置ということで、(集団の)中盤やや後ろくらいにつけて、後半に拾っていけたらと思っていた」というレースプランであったそう。残り3周で5~6番手につけてからは、「1つでも前に、ということと、記録を狙いにここへ来たので、(いい)記録は持って帰りたいという気持ちでいた」と言います。

ほぼ想定していた通りの展開となり、「一所懸命走って、記録もついてきたので、先週の悔しかった5000m(ラバトDL:15分27秒54で11位)からは少し立て直すことができたと思う」と評価する一方で、「欲を言えば、ラスト1周はもうちょっとスピードを上げたかった。やはりそこはまだまだ自分のスピードのなさだと思う」と振り返り、記録について尋ねられると、「日本記録まであとちょっと。そこ(更新)を目指していなかったわけではないので、やっぱり悔しい部分がある」と本音をチラリ。「でも、そういう気持ちがあるということは、また自分が成長できる1つのきっかけになると思う。次にチャンスがあったら、しっかり自分のものにできるようにやっていきたい」と話しました。



今季は、5月中旬の日体大記録会1500mで4分17秒97の自己ベストをマークすると、その翌週には前述の通りゴールデングランプリで3000mの自己新をマーク、さらにその1週間後にはユージーンDL(アメリカ)5000mで日本歴代9位の15分10秒91をマークと、地力が上がっている様子がうかがわせていました。日本選手権5000mで2連覇を達成し、ジャカルタ・アジア大会代表に。一方で、先のユージーンDLに始まり、ラバトDL、ロンドンDLと、ダイヤモンドリーグという最高峰の大会で、世界の強豪にもまれるレースを重ねることで着実に経験も深めています。

次のレースは、8月末のアジア大会。「明後日から3週間、ボルダーで3週間ほどの合宿を行ったのちに、日本へ戻り、そこから選手団と動く」というスケジュールを組んでいます。「この大会(ダイヤモンドリーグ)への出場は、ただ出るだけではなくて、(会場で)練習しているときに、ほかの選手がどういう練習をしているのかなど、本当に学ぶことが多かった」と鍋島選手。「これからの3週間で、しっかり強化と調整を行いたい。また、ここで学んだことを持ち帰って、アジア大会までに生かしていけたらと思う」と、視線は早くもアジア大会に向けられていました。


文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)

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