2018.02.05(月)大会

【2日目大会レポート&コメント】齋藤選手(女子60m)U20室内日本記録/U20日本室内大阪大会

 

 大阪城ホール(大阪府大阪市)で開催されたU20日本室内陸上競技大阪大会は2月4日、大会最終日の2日目を迎え、U20男女8種目のほか、小学生男女2種目とオープンで行われたシニア男女4種目の決勝が行われました。
 好記録が誕生したのは、U20女子60m。200mU20日本記録保持者(23秒45、2016年)の齋藤愛美選手(倉敷中央高・岡山)が、予選からU20室内日本記録(7秒40:伊藤佳奈恵選手、恵庭北高、1992年:土井杏南選手、埼玉栄高、2012年)に迫る7秒47の好走で1着通過すると、決勝では、自身2つめのU20室内日本記録となる7秒39をマーク。圧倒的な強さでレースを制し、右アキレス腱の炎症と貧血に苦しんだ昨シーズンの不調から、完全復活したことを印象づけました。
 このほか、小学生男子60mで、昨年の全国小学生陸上5年100m覇者の服部蓮太郎選手(桜井AC・奈良)が、予選で7秒48の大会新記録をマーク。決勝ではこれを0秒06更新する7秒42で快勝しました。小学生女子60mは成川咲菜選手(紀の国アスリート・和歌山)が8秒28で優勝。大会最終種目となったU20男子60mは、辰巳新選手(富山第一高・富山)が6秒72で制しました。
 跳躍種目では、U20女子走幅跳は1年生の中津川亜月選手(市立浜松高・静岡)が5m99で、U20女子棒高跳は前川淳選手(大塚高・大阪)が自己新記録の3m90を1回でクリアして、それぞれ全国大会初優勝。また、U20女子棒高跳と同時に行われたオープン女子棒高跳は、日本記録保持者(4m40)の我孫子智美選手(滋賀レイクスターズ)が、2013年に自身がマークした室内日本記録を2cm上回る4m35に挑戦しましたがクリアならず、1回で跳んだ4m20が決勝記録となりました。
 U20男子走幅跳は、最終6回目の跳躍で自己記録(7m45)を大幅に更新する7m63のジャンプを見せた中野裕仁選手(名城大附属高・愛知)がV。U20男子走高跳は、板東琉太選手(高松工芸高・香川)と東直輝選手(東海大仰星高・大阪)が2m10を跳んだものの次の2m13がともにクリアできず、両者の無効試技数が同じだったため優勝決定戦を行うことに。2m13、2m11、2m09(以上、ともに失敗)、2m07(ともに成功)の試技が行われたのち、その次に設定された2m09をクリアした東選手が勝利をつかみました。

【新記録樹立者優勝コメント】
U20女子60m
優勝 齋藤愛美(倉敷中央高3年・岡山)
7秒39=U20室内日本新記録
「昨年から日本陸連の沖縄合宿に参加させていただいている。4泊5日の日程で、12月から3月まで毎月行う合宿。暖かな環境で練習ができていることも、自分のなかでプラスになっているように思う。
 今日は、普通に“日本一”は獲るつもりでいたが、先生からは“中間テスト”と言われていたように、冬期練習の確認のつもりで臨んでいたので、タイムについては正直なところあまり気にしていなかった。しかし、陸連合宿で、前山美優さん(新潟医療福祉大)と一緒にセット走とかをさせていただいていて、暖かいなかではあるけれど200mは24秒0で走っていたし、100mも11秒台で走れていたので、手応えは持っていた。
 決勝は、すごくワクワクしながら迎えることができた。まるで(一番調子が良かった)一昨年の状態が戻ってきたかのようだったので、自分としてもすごく安心して試合に出られた。
 決勝は、冷静に走れていたと思う。今回はけっこう兒玉(芽生、大分雄城台高:2017年インターハイ、国体優勝者、今回3位)のことを意識していたのだが、決勝は(思いがけず)隣ではなくレーンが離れていたので、それがかえってよかったのかもしれない。新記録が出せるとは思っていなかったが、決勝の走り自体は“予選よりは行けたな”という感じだった。“(壁にぶつかっていくことを怖がらず)最後まで行こう。壁は見ない(気にしない)”と思いながら走った。
(大阪成蹊大へ進学して)1年目となる2018年シーズンは、もちろん世界ジュニア(U20世界選手権)の200mで決勝進出を狙いたいというのはあるが、それ以上に、2020年東京五輪につながるよう、ナショナル(チーム)の一員として、(4×100m)リレーで来年の世界リレーズに出られるよう標準記録を切っていきたいと思っている。(個人としては)記録的には、100mは11秒3、200mでは23秒1を目指して頑張りたい。」



文:児玉育美/JAAFメディアチーム

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