2020.02.22(土)大会

【MGCファイナルチャレンジ】男子第2戦:東京マラソン展望




東京オリンピック男子マラソン代表の最後の1枠を巡る選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ」の第2戦を兼ねて行われる東京マラソン2020の開催が、3月1日に迫ってきました。
「アボット・ワールドマラソンメジャーズシリーズⅩⅢ(13)」の1戦でもあるこの大会も、2007年に誕生して今年で14回目。「東京がひとつになる日。」というコンセプトのもと、年々充実度を高め、世界でも人気のマラソン大会として、すっかり定着しました。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が国内でも拡大傾向にあることを受けて、主催者の東京マラソン財団は2月17日に、一般参加者の部の中止を決定。今回は、エリートの部と、車いすエリートの部のみが行われることになりました。
その東京マラソン男子エリートの部は、3月1日、例年同様、東京都庁前を午前9時10分にスタート。飯田橋~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~高輪~日比谷を経由して、東京駅前の御幸通りをフィニッシュ地点とする42.195kmのコースで行われます。2017年大会からこの平坦なコースに変更されたことによって高速化が進み、男子はウィルソン・キプサング選手(ケニア)が2時間03分58秒の、女子ではサラ・チェプチルチル選手(ケニア)が2時間19分47秒の大会記録を、どちらも2017年にマーク。翌2018年大会では設楽悠太選手(Honda)が2時間06分11秒の日本記録(当時)を樹立したことでも話題となりました。国内屈指のスピードレースが期待できるコースとして認知されていることもあって、今回もオリンピックを目指す多くの選手がエントリーしています。
ここでは、この男子エリートの部に出場する注目選手や見どころをご紹介しましょう。


日本記録更新が必須条件

東京オリンピックのマラソン代表選考は、「MGCシリーズ」として2017年夏から2期にわたって展開されてきました。そして、昨年の9月に行われたMGCで、このレースを制した中村匠吾選手(富士通)と2位の服部勇馬選手(トヨタ自動車)によって、すでに3枠のうちの2つが内定しています。
MGCファイナルチャレンジは、残る1枠を勝ち取るための挑戦の場として設定された、いわば最後のステージ。昨年12月1日に行われた福岡国際マラソン、この東京マラソン、そして3月8日に予定されているびわ湖毎日マラソンの3大会のいずれかで、「MGCシリーズ内にマークされた最高記録よりも1秒速いタイム」という基準のもとに決められたMGCファイナルチャレンジ設定記録を上回り、かつ最も記録のよい競技者が3人目の代表に選ばれます。そして、もし、これをクリアする者が現れなかった場合は、MGC3位の大迫傑選手(Nike)が代表となる仕組みです。
男子マラソンにおけるMGCファイナルチャレンジ設定記録は、2時間05分49秒。これは、2018年シカゴマラソンにおいて、大迫選手がマークした2時間05分50秒の日本記録を1秒上回るタイムというのが設定の基準になっています。つまり、MGCファイナルチャレンジにおいて「最後の1枠」を勝ち取るためには、日本新記録の樹立が最低条件になるということ。ここで日本新記録が誕生すれば、今度はその記録が「最後の1枠」を得るためのターゲットタイムとなるため、3月8日に控える最終戦(びわ湖毎日)に出場する選手に向けて、大きなプレッシャーを与えることにもなるというわけです。第1戦の福岡国際では突破者が現れなかったため、第2戦の東京は、依然として2時間05分49秒が、挑戦する選手たちの(最低限の)目標記録となります。





注目の「3強」が目指すのは?

国内招待選手として出場する選手のなかでも、特に、有力候補として注目されているのが、大迫、設楽、井上大仁(MHPS)の3選手です。

◎確実な代表権獲得とマラソン初勝利を期す大迫
筆頭に挙がるのは、やはり大迫選手でしょう。MGCファイナルチャレンジ設定記録の基準にもなった2時間05分50秒の日本記録保持者。つまり「ターゲットタイムに最も近い選手」です。昨年行われたMGCで3位の結果を残しており、このMGCファイナルチャレンジで設定条件をクリアする選手が現れなければ代表に内定するという意味では、いわばリーチがかかった状態です。MGCファイナルチャレンジに出場せずに他選手の結果を待つ方法もあるなか、代表切符をつかみにいく道を選択。そして、その舞台に、この東京を選びました。
MGC後は、練習の一環という位置づけで12月8日にホノルルマラソンへ出場して2時間17分29秒(6位)で走り、その後、ケニアでトレーニング。1月24日にも練習の一環としてドバイマラソンに出場し、10~15kmでまるで休息を挟むかのようにペースを落とす(15分23秒)形で、最初の10kmを29分38秒(14分44秒/14分54秒)、15~25kmでは29分17秒(14分28秒/14分49秒)のラップを刻み、25kmまでを走っています(1時間14分18秒、ハーフの通過1時間02分43秒)。
2017年4月のボストン(2時間10分28秒・3位)でマラソンデビューを果たしてから、同年12月の福岡国際(2時間07分19秒・3位)、2018年10月のシカゴ(2時間05分50秒・3位)、2019年3月の東京(29kmで途中棄権)、2019年9月のMGC(2時間11分41秒・3位)の成績を残してきた大迫選手にとっては、トレーニングの位置づけで走った前述のホノルル、ドバイを外すと、この東京が6回目のマラソン。出場を決めた理由として、オリンピックの出場権獲得もさることながら、何よりも、まだ実現できていないマラソンでの優勝を、東京マラソンで達成したいという気持ちが強かったことをコメントしているだけに、このレースでは、強力な海外勢に勝負を挑んでいく走りとなりそうです。





◎設楽は2時間4分台も視野に入れ、日本記録の奪還に意欲
大迫選手に次いでMGCファイナルチャレンジ設定記録に近い自己記録を持つのは設楽選手です。10カ月で大迫選手に塗り替えられることになったものの、2018年のこの大会でマークした2時間06分11秒は、男子マラソン界にとっては待望の、実に16年ぶりとなる日本新記録。男子マラソン活況に火をつけた選手の1人といえます。
積極果敢に前半から攻めていくレースが設楽選手のスタイル。30人の選手によるガチンコ勝負となった9月のMGCでもそれは変わらず、序盤から飛び出すと冬のマラソンかと思うようなハイペースで突っ走りました。一時は後続と2分以上の差をつける場面もありましたが、さすがに暑さによるダメージが生じて中盤を過ぎたところで失速。自身のワースト記録となる2時間16分09秒で14位に終わっています。
その後は、東日本実業団駅伝、全日本実業団駅伝、全国都道府県男子駅伝と、駅伝3レースを経て、2月2日の丸亀ハーフマラソンは1時間00分49秒(6位)、東京マラソン2週間前となる2月16日の熊日30kmでは冷たい雨の中にもかかわらず独走して1時間29分47秒で優勝を果たすなど、順調な仕上がりを見せています。
 東京マラソンに向けては、1月下旬に合宿先の宮崎で行われた公開練習の段階から「2時間4分台で走らないと、東京オリンピックを走る資格はない」とコメント。1月28日に行われた東京マラソンの招待選手記者発表会に登壇した際も、「海外の選手に挑んでいきたい」と先頭集団でレースを進める意向を示し、同じ1991年生まれの大迫選手に塗り替えられた日本記録を、2時間5分を切るレベルで奪還することに意欲を見せています。





◎日本記録以上のレベルで優勝争いに絡んでいければ、と井上
井上選手の東京マラソン出場歴は過去2回。2017年の東京マラソンでは当時の自己記録を大きく更新する2時間08分22秒(8位)をマークしてロンドン世界選手権代表の座を獲得。2018年には当時日本歴代4位となる2時間06分54秒(5位)で走って、さらに注目を集めました。同年8月にジャカルタ(インドネシア)で開催されたアジア大会では厳しい暑さのなか、のち(同年12月)に2時間04分43秒のアジア記録を樹立することになるエルハサン・エルアバシ選手(バーレーン)と激戦を展開、ホームストレートでの勝負を制して金メダルを獲得し、男子マラソン界のエースの1人として名前を連ねるようになりました。
暑さへの耐性と勝負強さを兼ね備えるとして、優勝候補の一角にも挙がっていたMGCは、しかし、好調であったがゆえに気持ちが昂ぶりすぎる状態となり、これが影響して中盤で失速。完走者(27名)中、最下位に終わる不本意な結果を味わいました。
その後、気持ちを切り替え、MGCファイナルチャレンジへの挑戦を決めると、11月に九州実業団駅伝、12月に甲佐10マイル(46秒18秒・3位)に出場。そして迎えた2020年は、元旦の全日本実業団駅伝で最長区間の4区(22.4km)を走って17人抜きの快走を披露するとともに、1時間03分57秒の区間新記録で区間賞を獲得する、幸先の良い滑りだしを見せています。
1月9日から行った20日間のニュージーランド合宿では、順調にトレーニングを消化し、同じ場所で行った過去2回のときよりも地力が上がっている感触を得て帰国。2月19日には、長崎市内で取材に応じ、「いい調子で練習できている。日本記録を一つの目標として、それ以上のレベルで優勝争いに絡んでいければ」とコメント。これまで常に躍進の起点となってきた東京マラソンで、さらなる飛躍を期しています。

なるか、過去最高の記録水準


大迫選手、設楽選手、井上選手のほかにも多くのMGCファイナリストが出場を予定。また、MGC進出を逃した選手、MGC後に急速に力をつけてきている選手も名前を連ねています。気象状況に恵まれれば、優勝記録や日本人トップ3の記録はもちろんのこと、上位を占める選手の記録水準が、過去最高レベルとなる可能性は十二分にあります。

◎多数のMGCファイナリストが挑戦
昨年のMGCファイナリストのうち、国内招待として出場するのは、山本憲二(マツダ)、佐藤悠基(日清食品グループ)、園田隼(黒崎播磨)、神野大地(セルソース)、堀尾謙介(トヨタ自動車)、河合代二(トーエネック)の6選手。このほか、エリート選手リストには、宮脇千博(トヨタ自動車)、上門大祐(大塚製薬)、橋本崚(GMOインターネットグループ)、岩田勇治(MHPS)、髙久龍(ヤクルト)、藤川拓也(中国電力)、岡本直己(中国電力)の7選手が名を連ねています。
自己記録で「3強」に次ぐ2時間8分台のベストを持っているのは山本(2時間08分42秒)、佐藤(2時間08分58秒)、宮脇(2時間08分45秒)の3選手。佐藤選手は福岡国際(2時間14分56秒・15位)に続いてのMGCファイナルチャレンジです。また、神野選手は、初の日本代表として出場したアジア選手権(12月22日)を制し(2時間12分18秒)、アジアチャンピオンとして臨む最初のレースとなります。
橋本選手は、自己記録は2時間09分29秒ながら、MGCでは上位選手が絞られてきた39km地点でスパートをかけて先頭集団の人数を絞るなど存在感を示す走りを披露し、大健闘といえる5位の成績を収めた選手。山岸宏貴選手(GMOインターネットグループ)は、MGCを辞退してドーハ世界選手権の男子マラソンに出場した選手。世界選手権ではシーズンベストをマークして日本人最上位(25位)でフィニッシュしています。また、故障によりMGCを欠場した一色恭志選手(GMOインターネットグループ)にとっては、昨年4月のハンブルグ以来となるマラソン復帰レースとなります。

◎“逆転ホームラン”に懸ける選手たち
出場権を獲得できずにMGC出場がかなわなかった選手のなかにも、“残る1枠”を狙って東京マラソンで、一発チャンスに懸ける者もいます。マラソンにおいて過去に数多くのオリンピアンや世界選手権代表選手を輩出している名門・旭化成は、MGC出場権を獲得することができず、MGCへの出場者がまさかのゼロという結果に終わっていました。しかし、9月29日に行われたベルリンマラソンにおいて、村山謙太選手(旭化成)が自己記録を54秒更新する2時間08分56秒をマーク(9位)。東京マラソンでの“一発逆転”を狙っています。また、昨年の八王子ロングディスタンスでマークした10000m27分46秒55を資格記録として出場する大六野秀畝選手(旭化成)は、初マラソンとして臨んだ昨年の別府大分毎日マラソンでの2時間21分47秒がマラソンでのパーソナルベスト。2回目のマラソンを、高速レースとなる東京で迎えます。

このほか、見逃してはならないのが小椋裕介選手(ヤクルト)の動向です。小椋選手は、2月2日の丸亀ハーフを1時間00分00秒でフィニッシュし、この種目の日本記録(1時間00分17秒)を保持していた設楽悠太選手らを抑えて優勝したばかり。ハーフマラソン日本記録保持者として、東京マラソンに臨みます。小椋選手のマラソンの自己記録は、昨年のびわ湖毎日でマークした2時間12分10秒。これをどのくらい更新してくるかが注目されます。





2時間2分台突入か? 国内史上最高の高速レースになる可能性も

さて、ついオリンピック日本代表選考ばかりに目が向いてしまいがちですが、東京マラソンといえば、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティの各大会とともに、“世界6大マラソン”と称されるワールドマラソンメジャーズの1戦でもあります。「グローバルスタンダード」を掲げ、毎年、レベルの高いレースの実現に努めてきたことにより、世界の超一流ランナーが集まる大会になりつつあります。

今回も、海外招待選手には、前回覇者で、昨年9月のベルリンでは世界歴代3位となる2時間02分48秒をマークしているビルハヌ・レゲセ選手(エチオピア)が再びエントリーしているほか、昨年のドバイを2時間03分34秒で優勝しているゲタネ・モラ選手(エチオピア)、昨年のベルリンでレゲセ選手に続き、2時間03分36秒で3位に食い込んだシサイ・レマ選手(エチオピア)と世界歴代9・10位を占める2時間3分台ランナーが出場。さらに、2時間04分32秒(2014年)の自己記録を持ち、東京マラソンでは過去に2014年、2018年に優勝も果たしているディクソン・チュンバ(ケニア)選手、2018年に大迫選手がマークしたアジア記録を、その約2カ月後に書き換えた(2時間04分43秒)現アジア記録保持者のエルアバシ選手(前述したアジア大会で、井上選手が競り勝った選手です)など2時間4分台の自己記録を持つ選手が5人エントリーしているのです。また、日本の実業団所属のビダン・カロキ選手(横浜DeNA)は、高校時代(世羅高・広島)から日本で陸上競技に取り組んできた選手で、10000mではオリンピック、世界選手権で複数の入賞経験を持っています。2017年からマラソンを始め、年々自己記録を更新。昨年の東京マラソンでは、気温の低い、冷たい雨のなかにもかかわらず自己記録を1分以上更新する2時間06分48秒で走って2位の成績を残すと、10月のシカゴマラソンでは、さらに2時間05分53秒をマークと進境著しいところをみせています。

東京マラソンのレースディレクターを務める早野忠昭氏は、1月末に行われた出場選手発表会見において、その時点で、男子のペースメーカーは、海外招待選手を中心とした2時間2分台のフィニッシュタイムをイメージした第1ペースメーカーと、2時間04分40秒~2時間05分30秒のフィニッシュタイムを狙う第2ペースメーカーの2パターンを用意する構えであることを示しています。当日の気象条件にもよりますが、その想定通りのレースが展開されれば、東京マラソンは、これまでベルリンとロンドンでしか実現していない世界歴代5傑に入る記録を、大会記録に持つことになるかもしれません。


日本勢のレース展開は?

日本新を狙ってレースに臨むことになる日本勢は、それぞれにどういうレース展開をすることになるでしょうか?

MGCファイナルチャレンジ設定記録である2時間05分49秒のクリアを目指すのであれば、上記で述べた第2ペースメーカーでレースを進めるのが現実的かもしれません。しかし、「3強」として紹介した大迫・設楽・井上の3選手は、ともに優勝を狙ってハイペースでのレース展開も覚悟のうえで臨む姿勢を見せています。このほかで2時間2分台を見据えた先頭グループにつくとしたら佐藤選手、村山選手あたりか。ほかの大半の選手は、第2ペースメーカーのグループでレースを進めていくことになることが見込まれます。

ただし、自己記録を大きく上回る記録をターゲットにしたペース設定となる先頭グループでレースを進めていくことは、終盤での失速というリスクもはらんでいます。ペースメーカーが外れる30kmを過ぎても大きくペースダウンすることなく行ききることができれば、大幅な日本記録の更新あるいは最後まで優勝争いに絡む場面に立ちあえるかもしれませんが、逆に、後方スタート組がじりじりと順位を上げてきて、終盤で逆転するような展開になる可能性も十二分にあります。第1ペースメーカーにつくか、はたまた第2ペースメーカーを選ぶか。さらには、そのペースメーカーがきちんと機能するのかによっても、明暗が分かれることになりそうです。


女子もハイレベル! 複数による2時間19分台決着の可能性も

女子は、日本のオリンピック選考レースという観点では、この大会がMGCファイナルチャレンジに含まれていないために、国内での注目度が今ひとつ。しかし、海外招待選手の自己記録を見ると、2時間18分台が2名、19分台が3名、20分台が2名、21分台が2名。実は、記録・勝負とも非常にハイレベルとなる可能性を秘めています。
 
なかでも注目したいのが、2時間18分台の自己ベストを持つルディ・アガ選手(エチオピア、2時間18分34秒)とベルハネ・ディババ選手(エチオピア、2時間18分36秒)のバトル。アガ選手は前回チャンピオンで、今回は2連覇を目指してのレース。一方、ディババ選手は、この東京は“常連”ともいえる存在で、2014年は2位、2015年に初優勝を果たすと、2017年は大会記録を樹立したチェプチルチル選手に次ぐ2位となり、2018年にはアガ選手を抑えて2回目のタイトルを獲得。今年勝てば、男女合わせても未だ達成されていない3回目の優勝を達成することになります。
 
気象条件に恵まれれば、この2人による2時間19分を切っての戦いが見られる可能性も。さらには2時間19~20分台の自己記録を持つ選手たちも加わって、複数選手が2時間20分を切るような高速レースが期待できるかもしれません。
 
日本勢では、山口遥選手(AC・KITA)に注目です。実業団に所属せず、クラブチームでマラソンに取り組む、いわゆる“市民ランナー”。30歳を過ぎてから力をつけ、昨年は2月の別府大分毎日マラソンを2時間36分51秒で制すると、11月の神戸マラソンでは自己記録を大幅に更新する2時間27分39秒で優勝。初めて招待選手として出場することになった1月の大阪国際マラソンでは、2時間26分35秒と、再び自己記録を大きく更新して7位でフィニッシュ。並みいる実業団選手を退け、優勝した松田瑞生選手(ダイハツ)に次いで日本人2位の成績を収めているのです。クラブチーム内では、ブラインドランナーの伴走者を務めることもあるそうで、今回の東京マラソンでは、2時間25分台でのフィニッシュを目指しています。

 
男子も女子も見どころ満載のレースとなりそうですが、この時期のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすのが低温、強風、雨や雪といった悪天候。歴史に残る記録ラッシュおよび名勝負が実現できる気象条件に恵まれることを祈りつつ、レース当日を待つことにしましょう。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト

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