たなひさん
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- 35年前、中学生の時、陸上部でした。足が速いくらいしか取り柄がなく、走るだけなら簡単だと軽くみてた頃、そんな気持ちが足かせになったのか、国立競技場で走れる貴重な大会でのリレー種目出場レギュラーから、思いもよらない落選をしてしまいました。
それから、中学で陸上を辞めたにも関わらず、この国立競技場を見る度に、いつまでも忘れずそのことを思い出してしまう存在になっていました。
2020年東京五輪、国立競技場が新しく生まれ変わり、この競技場としっかり向き合って、自分の中できちんと受け入れようと思いました。
運良く陸上種目のチケットが当選。
しかし、延期、無観客…。
どれだけ縁がないのか、悔しい思い、憎くも思いました。
ただこの状況は自分だけの問題ではなく、世界の問題であって、私のせいで無観客になったわけではない。
ただただ、この国立競技場で満員の観客の中にいたい、そういう熱い気持ちが、今まで長々と持ち続けていた負の気持ちを、いつの間にか吹っ切ってくれてました。
2025年、世界陸上がこの東京での国立競技場で、開催することが決まりました。ここだ、私も決めました。
初期段階でしっかりチケットを取り、長年のじぶんの負の気持ちと、東京五輪無観客の気持ちを持ち、その日が無事開催されることを信じ待ち、台風災害・事件事故も起こらないことを祈り続けて、
とうとう晴天の現地に、満員の国立競技場にいることが出来ました。この光景が見たかったんだ、しっかりと目に体に心にやきつけました。
35年前、ちょうど、1991年の東京での世界陸上が開催されて以来、まだまだ未熟な中学生が持ち続けた苦いようなぎごちない気持ち。
あの日、競技場に立つことが出来なかった日から、こうやって35年も、国立競技場を忘れずに関わって来たんだ、と実感した日になりました。
何もかも忘れてこの熱狂した日を境に、陸上界がさらに上昇加速して、また長い月日、人と思いを繋いで行ってくれると信じています。もうプラスの気持ちしかありません。思いっきり迷わず進みましょう。