2016.09.01(木)選手

【リオ五輪帰国後インタビュー】 第1回 男子4×100mR[山縣選手・飯塚選手・桐生選手・ケンブリッジ選手](その1)

10日間にわたる熱戦の末、8月21日に閉幕したリオデジャネイロオリンピック。総勢52名で臨んだ陸上競技日本選手団は、銀メダル1,銅メダル1、入賞2(ともに7位)という結果を収めました。
ここでは、メダリストと入賞者にインタビュー。オリンピックを振り返っていただくとともに、オリンピックで感じたことや学んだことなどお聞きしました。2020年東京オリンピックに向けて、彼らの貴重な経験を、日本陸上界の財産として、陸上競技に取り組む皆さんと共有していきたいというのが目的です。

第1回は、37秒60のアジア新記録を樹立して、見事、銀メダルを獲得した男子4×100mRのメンバーです。帰国当日の8月24日、忙しい公式スケジュールの合間を縫って、山縣亮太選手(SEIKO)、飯塚翔太選手(ミズノ)、桐生祥秀選手(東洋大)、ケンブリッジ飛鳥選手(ドーム)に、熱い戦いを繰り広げたリオ五輪を振り返っていただきました。

◎写真/競技写真:フォート・キシモト、インタビュー写真:高橋将志
◎取材・構成/児玉育美(JAAFメディアチーム)

“やっと帰ってきた”の思いと、メダル獲得の反響への驚きと

――銀メダル獲得、おめでとうございます。
全員:ありがとうございます。

――まず、帰国しての感想を。
山縣:“やっと日本だー”って感じです。ホッとしました。
飯塚:空港に人がいっぱいいて、びっくりしました。やったこと(銀メダル獲得)はけっこうすごかったのかなと思いました。

――それは帰国してからのほうが実感できた?
飯塚:はい、思っていたよりも人がいたので、さらに実感がわいたというか。

――桐生選手は?
桐生:“日本だー”と思って、人がいっぱいいました。
飯塚:(山縣・飯塚のコメントを)つなげただけ(笑)
全員:爆笑

――ケンブリッジ選手は?
ケンブリッジ:そうですね。僕も同じで、やっと帰ってきたという感じと、思ったより人が多かったなという感じです。

“ここで渡らなかったらヤバい”とヒヤヒヤした(山縣)
ライオンから逃げるような気持ちで走った(飯塚)

――歴史的なメダル獲得ということで、すでに現地でも何回も聞かれて、何回も答えているとは思うのですが、レースを振り返っての感想をお願いします。
山縣:予選から本当にいい流れで来ていたので、力を出せばメダルは行けると思って走りました。決勝でもいいレースができてよかったです。
飯塚:あとで映像を見たら1・2走のバトンがけっこう危なかったのですが、実は走っているときは、あんまりわかっていなくて…。見て改めて、“かなり攻めたバトンだったんだな”と…。

――感触としては、いいバトンパスができたと思っていた?
飯塚:ちょっと(バトンを受けるまでの間が)伸びたくらいに思っていました。山縣と僕であんなにわしゃわしゃなっているっていうのは全然記憶にないので…。
山縣:え、なかったんですか?
飯塚:あんまり記憶にないんだよね。
山縣:本当ですか。

――山縣選手は違ったのですか?
山縣:僕はもう、「ヤバい、(飯塚)先輩の手と合わない」みたいな(笑)。こういう感じ(何度も渡し直す仕草をしながら)になっていて…。
飯塚:それも覚えていなくて…(笑)。
ケンブリッジ:僕、4走のところからわかりましたよ、もたついてるの。“あーっ”と思って。でも、普通に行ったから…。
山縣:減速はしなかったので、ロスはなかったと思います。でも、僕はヒヤヒヤしました。
飯塚:ヒヤヒヤした?(笑)
山縣:しました。ここで渡らなかったらヤバいと思って(笑)。

――飯塚選手は、記憶はない(笑)けれど、それを受けて走った…。
飯塚:そうですね。だから、(改めて映像を見た際に)練習で培った成果かなと思いました。

――走り自体はどうでした?
飯塚:後ろ(内側のレーン)にすごい2人(ジャマイカはヨハン・ブレーク、アメリカはジャスティン・ガトリン)がいたわけですけど、なんかライオンから逃げる気持ちで走りました。

――ライオンから逃げるインパラみたいな?(笑)
飯塚:はい、シマウマかな(笑)…になったような気分で逃げました。

外側のヤツら、全部食ってやろうと思って走った。(桐生)
抜かれるわけにはいかなかった(ケンブリッジ)

――で、3走の桐生選手のところで、前に出ていったわけですが。
桐生:そうですね。(開催国の)ブラジルが決勝に出ていたし、(ウサイン・)ボルト(ジャマイカ、4走)もいて、会場がすごく盛り上がっていたので、テンションも上がりました。めっちゃ面白かったですね。バトンもスムーズに行けました。2〜3走も、3〜4走も。飯塚さんからバトンをもらったとき、いい加速でスピードに乗れたのですごくよかったです。

――コーナーを走っているとき、前に進んでいる手応えがあったのではないかと思うのですが?
桐生:はい。外側のヤツら、全員食ってやろうと思っていたので。うまいこと走れているなというのはあったと思います。

――バトンをケンブリッジ選手にパスしたあと、思いきり叫んでいましたが…?
桐生:何を叫んでいたかということですか?

――はい。
桐生:わかんないです。
全員:爆笑
桐生:(笑いながら)けっこう叫んで、なんかやっていたんですけど…。


――日本では、何回も何回も映像がリプレイされたので印象深くて。
桐生:何を叫んでいたんですかね?(笑)
ケンブリッジ:そんなに(映像が)流れていたんだ。
桐生:映像を見ていないので、わからないんですよね。日本でのニュースも。
飯塚:けっこう(そのシーンを)抜かれているんじゃない?
桐生:どこが一番抜かれていた? ケンブリッジさんのゴールじゃないんですか?

――みんなですよ。それぞれのバトンパスとか、走っているところとか。3〜4走のバトンパスから直線に出ていくところも。
桐生:そんなに日本でテレビ、やっていたんですか?

――もうすごかったですよ。リピートリピートで。
全員:へえーっ。
飯塚:見たいね。
桐生:ニュースとか見てみたかったなあ。

――では、ケンブリッジ選手に伺いましょう。バトンを受けたあと、ボルト選手はもう見えていた? 1番争いで来ているのはわかっていたのですか?
ケンブリッジ:1番争いしているというのはわかっていました。でも、若干あっち(ジャマイカ)のほうが早かったかなというのはありましたが。直線に入ったときには(ボルト選手は)前にいました。でも、ほぼ完璧な位置でみんなが(バトンを)もってきてくれたので、(後続に)抜かれるわけにはいかなかったですね。

――内側に(トレイボン・)ブロメル選手(アメリカ)がいて、アウトでは(アンドレ・)ドグラス選手(カナダ)が上がってきていたわけですが、それは見えていた?
ケンブリッジ:いえ、ほとんど見えていなかったです。

――前に向かって集中していた?
ケンブリッジ:そうですね。

――走り自体はどうでした?
ケンブリッジ:前半はすごいスムーズに走れていたと思うんですね、しっかり(ボルト選手に)ついて。ただ、離され始めてからちょっと力が入ったかなというのはあります。もうちょっと速く走れたかなというのはあるけれど、まあ、抜かれなかったのでOKですかね、今回は。でも、次はもっと完璧な走りがしたいです。

>>リオ五輪帰国後インタビュー 第1回 男子4×100mR(その2)はこちら
>>リオ五輪帰国後インタビュー 第1回 男子4×100mR(その3)はこちら

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