2018.06.06(水)その他

【記録と数字で楽しむアジアジュニア岐阜】35カ国から男子276人、女子161人が参加。「U20アジアNo.1」決定戦!




35カ国から男子276人、女子161人の計437人がエントリーし44種目(男女とも22種目)で「U20アジアNo.1」を競う。

1986年に第1回大会がインドネシア・ジャカルタで行われ、今回の岐阜大会で第18回となるが、日本で開催されるのは初めて。

これまでの開催地は以下の通り。

1/1986.12.04-12.07 ジャカルタ(インドネシア)
2/1988.09.08-09.11 シンガポール(シンガポール)
3/1990.06.13-06.16 北京(中国)
4/1992.12.02-12.05 ニューデリー(インド)
5/1994.09.17-09.20 ジャカルタ(インドネシア)
6/1996.12.03-12.06 ニューデリー(インド)
7/1997.11.04-11.07 バンコク(タイ)
8/1999.09.30-10.03 シンガポール(シンガポール)
9/2001.07.19-07.22 バンダルスリブガワン(ブルネイ)
10/2002.10.28-10.31 バンコク(タイ)
11/2004.06.12-06.15 イポー(マレーシイア)
12/2006.07.15-07.18 マカオ(マカオ)
13/2008.07.12-07.15 ジャカルタ(インドネシア)
14/2010.07.01-07.04 ハノイ(ベトナム)
15/2012.06.09-06.12 コロンボ(スリランカ)
16/2014.06.12-06.15 台北(台湾)
17/2016.06.03-06.06 ホーチミン(ベトナム)
18/2018.06.07-06.10 岐阜(日本)

実施種目数は、1986~1992年が男女合わせて40種目、1994~1997年が同41種目、1999~2006年が同43種目、2008年以降が同44種目。

以下に、日本選手の各種目での金メダルなどを中心に過去17大会のデータを紹介する。

【男子】

<100m>
日本の優勝は、5回(1988=杉本龍勇/浜松北高・静岡、1990=小野貴久/筑波大、1996
=田村和宏/東京学館新潟高、1999=北村和也/佐賀北高、2014=川上拓也/中大)。

1988年と1996年には金銀を独占した。

国別の優勝回数は中国の6回(1986、1992、1997、2002、2006、2010)に続いて2位。

1996年の田村和宏は200mとの個人2冠。

第1回大会の10秒26が大会記録として残っているが、宮本大輔(東洋大1年)のベスト10秒23はそれを上回っている。


<200m>
日本の優勝は、5回(1988=奥山義行/日大山形高、1990=油井卓也/仙台二高・宮城、1996=田村和宏/東京学館新潟高、1997=中川博文/光陵高・福岡、2002=高平慎士/旭
川大高・北海道)でトップ。

2位は3回のタイ。1996年の田村和宏は100mとの個人2冠。


<400m>
日本の優勝は、4回(1986=安達恵一/日大、1992=林弘幸/法大、2002=山口有希/東海大、2016=小渕瑞希/東海大)で、1992年は金銀独占。

優勝回数のトップは、カタールの5回。井本佳伸(東海大1年)のベスト45秒82は、大会記録の45秒85(1999年)を上回っている。


<800m>
日本の優勝は、2回(1988=舘義和/順大、2006=横田真人/慶大)。
トップはカタールの8回。


<1500m>
日本の優勝はなしで、2位が4回(1988、1990、2006、2010)。
優勝回数はカタールの10回がトップ。


<5000m>
日本の優勝は、3回(1990=櫛部静二/早大、2002=田子康宏/立命大、2016=鈴木塁人/青学大)でいずれも金銀独占。

優勝回数のトップはカタールの8回。

大会記録は14分14秒65(2004年)で、田澤廉(青森山田高3年)と鈴木聖人(明大1年)のベストはいずれも13分50秒台で20秒近く上回っている。


<10000m>
日本の優勝は、5回(1988=平塚潤/日体大、1997=木村康二/中国電力、2002=本田智之/コマツ電子、2014=服部弾馬/東洋大、2016=渡邉奏太/東洋大)で2連勝中。1997年は、1・2位独占。今回、3連勝となればこの種目では史上初となる(カタールとインドも過去に2連勝がある)。

優勝回数のトップは日本の5回でカタールの4回が2位。

大会記録の30分00秒27は第1回大会(1986年)のもの。三浦拓朗(中大1年)と中谷雄飛(早大1年)のベストはともにこれを40秒あまり上回る。


<110mH>
日本の優勝は、5回(1986=垣守博/中大、1990=岩佐毅/日大、1999=萩野勝也/早大、2008=中村仁/筑波大、2014=金井大旺/法大)で中国と並んでトップ。1990・2014年は金銀独占。2014年に優勝した金井大旺が13秒33の大会記録を保持。

1986年の垣守博は、400mHとの個人2冠。


<400mH>
日本の優勝は、8回(1986=垣守博/中大、1988=山本厚/添上高・奈良、1990=斎藤嘉彦/法大、1999=堀田尚利/中京大中京高・愛知、2002=田中恒彰/国士大、2008=記野友晴/福岡大、2010=加藤誠也/松山高・埼玉、2016=渡部佳朗/城西大)でトップ。1988・1990・2002年は金銀独占。

1986年の垣守博は、110mHとの個人2冠。

大会記録は50秒43(2004年)で、白尾悠祐(順大1年)のベストはこれを上回っている。


<3000mSC>
1986・1988年は2000mSCで実施。1990年から3000mSCに。

2000mSCを含めて日本の優勝は5回(1988=板橋弘行/中大、1992=山本豪/日大、1994=小島忠幸/西脇工高・兵庫、2001=武者由幸/田村高・福島、2010=小池寛明/東洋大)で1992・1994年は金銀独占。

カタールが3連勝中。優勝回数のトップはカタールの7回。


<10000mW>
日本の優勝は、2回(2002=小林史拓/順大、2014=及川文隆/東洋大)。

トップは中国の13回。

坂崎翔(平成国際大2年)のベスト(39.52.45)は、小林の大会記録(42.00.35/2002年)を2分以上も上回っている。


<4×100mR>
日本の優勝は、8回(1988、1990、1992、1997、1999、2002、2008、2014)でトップ。
2位は7回のタイ。


<4×400mR>
日本の優勝は、11回(1986、1988、1990、1992、1994、1997、1999、2001、2002、2006、2012)で2位・4回のタイを大きく引き離している。が、このところはタイが2連勝中。


<走高跳>
日本の優勝は、5回(1994=新井則康/東京学館高・千葉、1996=石井孝治/八潮高・埼玉、1997=石井孝治/日大、1999=醍醐直幸/東海大、2016=藤田渓太郎/立命大)で、1997年は金銀独占。2年連続で開催された1996・97年には、石井孝治が連覇した。

優勝回数のトップは6回の中国。


<棒高跳>
日本の優勝は、6回(1988=高橋利彰/三豊工高・香川、1992=三宅正記/日大、1994=菅谷達矢/浜松商高・静岡、1999=安川達彦/大体大、2004=程塚将人/伊奈高・茨城、2008=有明侑哉/関学大)で中国とともにトップ。1999年は1・2位独占。


<走幅跳>
日本の優勝は、1回(1986=豊田信雄/日大)のみ。トップは中国の8回で3連勝中。

酒井由吾(慶大1年)は、追風4.7mの参考記録ながら大会記録の8m05(2008年)を大きく上回る8m31を5月25日に跳んでいる。


<三段跳>
日本の優勝は、これまでになし。2位は2回(1992、2001)、3位も2回(1986、1990)。
優勝回数のトップは、中国の9回。


<砲丸投>
前回2016年の幸長慎一(四国大)が日本人唯一のチャンピオン。銀と銅メダルは「なし」で幸長の「金」がひときわ光り輝く。中国の優勝6回が最多。


<円盤投>
日本の優勝は、なし。銀は、2016年の安藤夢(東海大)が唯一で、同大会の砲丸投を制した幸長慎一(四国大)が銅を獲得し、この2つがこの種目での日本勢のすべてのメダル。

5回優勝の中国がトップ。


<ハンマー投>
日本の優勝は、3回(1986=浅見和宏/東海大、1988=山本聡/早大、1994=平尾茂/日大)。銀は「なし」で、銅が1997年の1個。中国の4回優勝がトップ。


<やり投>
日本の優勝は、3回(1988=森沢公雄/鳥取商高、1990=中村康夫/中京大、2016=佐道隼矢/東海大)。4回優勝の中国と韓国がトップ。


<十種競技>
日本の優勝は、2回(1988=清川隆/中京大、2016=丸山優真/信太高・大阪)。中国の6回優勝がトップ。



【女子】

<100m>
日本の優勝は、2回(1986=野村綾子/中村女高・福岡、2006=岡部奈緒/市船橋高・千葉)。11回優勝の中国が2連勝中。日本の銀は「なし」。銅は3回(1988、1992、2006)で、今回メダルを獲得すれば、6大会ぶりとなる。


<200m>
日本の優勝は、1986年の伊東重子(東急)のみ。中国の7回が優勝回数トップ。日本の銀は3回(1986、1988、2001)。銅は2回(1997、2002)で、今回メダルを獲得すれば8大会ぶり、金ならば第1回大会以来となる。


<400m>
日本の優勝は、なし。中国の10回がトップ。日本の銀は、3回(1986、2002、2004)。銅は1回(2016)。


<800m>
日本の優勝は、2回(1996=竹沢涼子/鶴崎工高・大分、2014=平野綾子/筑波大)。中国の9回がトップ。

日本の銀は2回(2006、2016)。銅は1997年の1回。2分02秒台がベストの塩見綾乃(立命大1年)と川田朱夏(東大阪大1年)で1・2位独占となれば、この種目では1990年の中国、1992年のインド以来となる。大会記録の2分02秒66(1997年)も指呼の間にある。


<1500m>
日本の優勝は、2006年・太田暁音(村上桜ケ丘高・新潟)が唯一。中国の8回優勝が最多。


<3000m>
日本の優勝は、7回(1992=鈴木まどか/添上高・奈良、2004=湯田友美/ワコール、2006=深堀未央/筑紫女高・福岡、2008=沼田未知/立命大、2010=赤松真弘/工場間高・岡山、2012=高山琴海/シスメックス、2016=倉岡奈々/デンソー)で、中国の5回を抑えて最多。

2006年は、金銀独占。

田中希実(ND28AC)と和田有菜(名城大1年)のベストは、大会記録の9分10秒17(1997年)を上回っている。


<5000m>
1990・1992・2002年は実施されなかった。

日本の優勝は、6回(1994=坂下奈穂美/ワコール、2004=風間友希/ワコール、2006=松田奈実/シスメックス、2012=久馬遥/筑波大、2014=出水田眞紀/立大、2016=大森巴菜/TOTO)で中国の4回を抑えてトップ。2004・2012・2016年は、1・2位独占。

2012年の久馬は、双子姉妹(2位・萌)での金銀獲得だった。矢田みくに(デンソー)と加世田梨花(名城大2年)の自己ベストは久馬悠が保持する大会記録の16分07秒74(2012年)を30秒以上上回っている。


<10000m>
1990・1992・1999・2001・2002年の5大会のみで実施され、以後は実施されなくなり今回も行われない。1990年に太田利香(ワコール)が優勝している。


<100mH>
日本の優勝は、4回(1986=城島直美/埼玉栄高、1992=城島良子/埼玉栄高、1999=馬場貴子/園田高・兵庫、2014=福部真子/日体大)。トップは中国の10回。

1986年の城島直美から6年後の1992年は妹の良子が優勝した。なお、直美は、2017年・男子走幅跳の日本チャンピオン・橋岡優輝(日大)の母。


<400mH>
日本の優勝は、5回(1988=東田望/添上高・奈良、1994=広真友子/市邨学園高・愛知、2010=芝田陽香/龍谷大、2014=伊藤明子/筑波大、2016=石塚晴子/東大阪大)で2連勝中。優勝回数のトップは中国の7回。


<3000mSC>
2008年からの実施で今回で6回目。

日本は前回(2016年)、向井智香(名城大)が大会記録の10分21秒04で優勝している。今回代表の野末侑花(北九州市立高3年)のベストは10分15秒07で大会記録を上回っている。


<10000mW>
1986年から1997年までは5000mW、1999年から10000mWとなった。

5000mWを含めて日本の優勝は、5回(1992=塚田美和子/筑波大、2001=小西祥子/筑波大、2002=木村なつき/新島学園高・群馬 、2004=三村芙実/立命大、20014=河添香織/立命大)で、中国の11回に続いて2位。2002年は金銀独占。


<4×100mR>
日本の優勝は、2回(2001、2004)。中国の6回が最多。


<4×400mR>
日本の優勝は、なし。9回の中国がトップ。日本の銀メダルは、2回(1986、1988)。銅メダルも2回(1999、2002)。

<走高跳>
日本の優勝は、なし。最多優勝は、中国の6回で2連勝中。日本の銀メダルは、2回(19
92、2002)。銅メダルは、3回(1992、1994、1997)。

<棒高跳>
1999年からの実施で今回で11回目。2008年・住石智子(日体大)が日本選手唯一の優勝で、残る9回はすべて中国が制している。


<走幅跳>
日本の優勝は、なし。中国が14回制している。日本の2位は、3回(1992、2004、2006)。3位は、4回(1994、1996、1999、2012)。

<三段跳>
1994年から実施され今回で14回目。

日本の優勝は、なし。中国が8回優勝している。日本は銀も銅も獲得したことがない。男女全種目で、日本がメダルを獲ったことがない唯一の種目。


<砲丸投>
前回(2016年)の郡菜々佳(九州共立大)がこの種目での唯一の日本人優勝者。「銀」が1回(1997)、「銅」が4回(1994、1996、1999、2006)。

中国が14回勝っていて、他は韓国と台湾が1回ずつ。


<円盤投>
日本の優勝は、なし。中国が15回、韓国とタイが1回ずつ。日本は、「銀」が2回(1994、2016)に「銅」が3回(2004、2006、2014)。


<ハンマー投>
1999年からの実施で、今回で11回目。中国7回、タジキスタン2回、台湾1回の優勝回数。日本は優勝したことはなく、2位が2回(1999、2010)に3位が2回(2004、2012)。


<やり投>
日本の優勝は、2014年の當間志織(九州共立大)が唯一。中国が14回、韓国とウズベキスタンが1回ずつの優勝。日本の銀メダルは、2回(1986、2012)。銅メダルが、8回。


<七種競技>
日本の優勝は、なし。5回の台湾が最多。日本の2位は、3回(1992、1996、2002)。3位も3回(1986、1997、1999)。


文:野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)


>>【記録と数字で楽しむアジアジュニア岐阜】大会別メダルテーブル・トップ3と日本の順位。日本の優勝種目

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