2017.07.28(金)選手

【世界選手権】日本代表第1陣出発レポート&選手コメント/男子短距離・4×100mリレー

8月4日に開幕するロンドン世界選手権に向けて、日本代表選手の第1陣が本日午前、羽田空港から出発しました。
 今大会の日本選手団監督を務める伊東浩司強化委員長らとともに出発したのは、男子短距離・4×100mR代表の多田修平選手(関西学院大学)、ケンブリッジ飛鳥選手(Nike)、飯塚翔太選手(ミズノ)、桐生祥秀選手(東洋大学)、藤光謙司選手(ゼンリン)の5名。現地到着後は、オランダから渡英するサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(東京陸協)と合流してロンドン市内で事前合宿を張り、最終調整を行う予定です。
 以下、出発に際して寄せられた選手のコメントをご紹介します。 



◎多田修平選手(関西学院大学)
 やっと始まるという実感が少しずつ湧いてきた。いい感じで追い込めてきたので、あとは現地に行って調整するという状況である。ロンドンに入ったら練習量を軽くして、スピード感を出せるようにしていきたいと思っている。
 正直なところ、これまでは世界選手権の代表となった実感がなく、やっと少しずつ実感が湧いてきているという感じ。きっと現地に着けば、「いよいよ出るんだ」という気持ちになると思う。プレッシャーも出てくると思うが、僕は大舞台に強いタイプ。逆にそれを力に代えて、いい走りをしたい。
 (期待されている)9秒台については、僕自身は自然に走るなかで出していったらいいと思っているので、タイムはあまり気にしていない。世界選手権では、タイムよりも勝ちにこだわっていきたいと思っている。
 100mは準決勝進出が目標、4×100mRは出られることになったらメダルを獲得できる走りができるよう頑張りたい。

◎ケンブリッジ飛鳥選手(Nike)
 いよいよ出発。ずっと楽しみにしていたので、どんどん気持ちが昂ぶっていっているという状態である。日本選手権後は、脚に不安もあったので、しばらく休養を取って練習を再開したが、問題なくやってこられているので、ロンドンでは日本選手権のとき以上にいい走りをしたい。調子はいいので、走るのが楽しみ。
 100mは前半から落ち着いて走って、しっかり後半につなげていけば、駒を進められると思っている。そういう“自分の走りをしっかり貫くこと”を徹底したい。去年(のリオ五輪)は準決勝で失敗レースをしてしまったので、今回はそういうレースがないようにしたい。準決勝を勝ち上がるために必要なのは、どこまで普段通りに走れるかということ。周りを気にせずに、自分の走りをしていきたい。
 リレーについては、去年メダルを取ったぶん、皆さんの期待も高いと思うので、その期待に応えられるように、走るメンバーみんなで力を合わせて頑張りたい。 

◎飯塚翔太選手(ミズノ)
 今は、「早く走りたい」という気持ち。世界選手権という舞台は、自分がどれだけ通用するかチャレンジできる最高の場。ロンドンで走って、今の自分のレベルや力をアピールすることを、とても楽しみにしている。
 調整もいい形で進んできた。あとは自分のやるべきことをやっていけば、いい結果が出ると思うので、それに徹したい。
 ロンドンのスタジアムは、初めてのオリンピックで走った場所。あんな大きなスタジアムに入ったこと自体も初めてだった。当時は、その迫力に負けてしまったが、今回はそれを楽しめるようにしたい。また、ロンドンオリンピックのとき、「もう1回帰ってこよう」と当時のメンバーと話をしていたことを鮮明に覚えているので、こういった形で再び戻れることを嬉しく思う。
 個人では決勝に残って、リレーはメダルを目指したい。そして、世界中からいろいろな国の方々が来るので、少しでも自分を覚えてもらえるように頑張りたい。

◎桐生祥秀選手(東洋大学)

 いよいよ出発だが、(個人種目に出場しない)今回は、リレーまでまだ時間があるので、まだ試合モードという感じにはなっていない。この前(7月23日に)、調整代わりで(トワイライトゲームスの100mを)走って、ぼちぼちいいタイムで走れた(10秒05)。これからもっと調子は上がっていくので、リレーメンバーにしっかり選ばれて、(本番を)走りたいなと思う。
 リレーでは去年のオリンピックでもいい感じの走りができたので、それを超えられるような走りをしたい。(メダルを期待されているが)メダルは誰もが狙っているので、「今年も行ける(メダルが取れる)」ということをあまり思い過ぎないようにして、また“挑戦者”として、4人で勝ち取りたい。 
 僕は、いつもリレーのときは、「こういう走りをしたい」とかということを考えない。今回も、あまり複雑には考えてはいない。リレーメンバーに選ばれて、自分の役割を果たして、自分の走りができればいいなと思っている。

◎藤光謙司選手(ゼンリン)
 山梨での最終合宿が終わってから、さらに調子が上向きになっている。今後、大会が近づくにつれて、状態はもっとよくなっていくと思う。
 個人種目での出場がないのは非常に寂しいが、世界選手権では何が起きるかわからないので、どんな状況にも対応できるようにしておかなければいけないなと思っている。(リレーで)走れるかどうかまだわからない状況だが、出番が回ってきたら、最大限のパフォーマンスを発揮できるような準備と心構えをしておきたい。
 今年は、“変化の年”と位置づけていて、もしかしたら代表からも外れるかもしれないという気持ちも抱きつつ取り組んできた。まだ変化の途中で試している部分もあるので、それがロンドンでどこまで体現できるかわからない面もあるが、今できる最大限の力を発揮したい。また、東京オリンピックに向けて、新しい1歩を踏み出す大会になるのかなと思うので、「次につながる何か」をロンドンで得られたらいいなと思う。 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)

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