2017.06.21(水)その他

【記録と数字で楽しむ日本選手権】女子フィールド編

このページでは、第101回日本選手権の記録や数字に関しての少々(かなり?)マニアックな「みどころ」などを紹介します。


【走高跳】

★女子走高跳のレジェンド、福本幸選手
女子トラック中長距離種目の「レジェンド」が早狩実紀選手ならば、女子走高跳のそれは福本幸(みゆき)選手(甲南学園AC。旧姓・青山)であろう。1994年から16年までの23年間で優勝6回、2位3回、3位4回、5・6位各2回、8位1回で計21回も入賞している。1977年1月4日生まれで、試合のある23日で40歳6か月と19日。故障でエントリーしなかった96年、出産のためエントリーしなかった10年を除き出場した21回はすべて入賞している。最後に優勝したのが36歳の時(13年)で記録は04年以降の13年間のチャンピオンで最もハイレベルの1m90!! その年の春には27歳の時と並ぶ自己タイ記録の1m92を跳んでいる。

【棒高跳】

★3人の優勝経験者
2008年以降の優勝経験者5人のうち我孫子智美選手(滋賀レイクスターズ。08・10~12年に優勝4回)、竜田夏苗選手(ニッパツ。13・15年)、青島綾子選手(新潟アルビレックスRC。16年)が出場。我孫子選手が5年ぶりに勝てば、優勝回数が5回となって歴代トップの近藤高代さんの6回に迫る。竜田選手なら3回で歴代3位タイに。青島選手が連覇を果たせば、この種目では6人目となる。

【走幅跳】

★「久しぶりに優勝」の最長記録
2016年の覇者・甲斐好美選手(VOLVER)はエントリーせず参加資格記録では、2008・09年を連覇した桝見咲智子選手(九電工)の6m34がトップ。桝見選手が勝てば、「8年ぶり」で、この種目での「久しぶりに優勝」の最長記録となる。81年から6年後の87年に勝った奥村仁子さんの「6年ぶり」が現在の最長記録。

★15歳11か月と20日の最年少選手
昨年の岩手国体で中学記録を21年ぶりに更新した藤山有希選手(東海大相模高1年)は2001年7月3日生まれで、試合の日(23日)で15歳11か月と20日。今回の男女全種目の出場者で最年少の選手。

★日本人の大会最高記録
大会記録の7m03はベレズナヤさん(ソ連。90年)が保持。日本人の最高記録は、花岡麻帆さん(Office24)の6m82(01年)。

【三段跳】

★7人目の連覇なるか!?
宮坂楓選手(ニッパツ)が優勝すれば、この種目では7人目(8回目)の連覇となる。

★13m00オーバー人数と8位入賞ライン
13m00以上を跳んだ最多人数は、2004年の3人。8位入賞ラインが最も高かったのは10年の12m73。

【砲丸投】

★国士大関係者の17連勝のあと
1997年から2013年まで6人の国士大の現役生と卒業生で17連勝したが、14年に日女体大卒業の横溝千明選手(埼玉陸協)がストップをかけ、15・16年は太田亜矢選手(福岡大)が2連勝。太田選手が3連勝すれば、連勝記録の歴代7位タイとなる。

★日本人の大会最高記録
中国の甄文華さんが持つ大会記録の19m40(91年)は、日本記録の18m22を1m以上も上回る。日本人の最高記録は、森千夏さんの17m91(04年)。

★15m00オーバー人数と8位入賞ライン
17m91の日本人の大会最高記録には遠いレベルだが、15mラインオーバー5人(16年)や8位入賞ラインの過去最高14m34(16年)などは更新できそうなメンバーが揃っている。

【円盤投】

★ベテランから若手まで
2連勝中だった坂口亜弓選手(STT)がエントリーしていなくて、33歳の敷本愛選手(新潟アルビレックスRC)が唯一の優勝経験者(13・14年)で最年長。そのほか、学生記録(54m90/室伏由佳/1998年)にあと88cmと迫る54m02を5月27日にマークした郡菜々佳選手(九州共立大2年)、中学2年・中学3年・高校1年生の学年別記録を持つ最年少16歳の齋藤真希選手(鶴岡工高2年)など若い選手たちが元気で、それぞれの年齢区分の記録の更新の可能性がありそう。齋藤選手のターゲットとなる高校2年生最高記録は、48m94。

★50m00オーバーの人数と8位入賞ライン
50mラインオーバーの歴代最多は4人(50m46/14年)、8位入賞の最高記録は47m54(96年)だ。

★日本人の大会最高記録
大会記録の59m94は中国の閔春鳳さんが1991年にマークしたもので日本記録(58m62/室伏由佳/07年)を上回る。日本人の日本選手権最高記録は、56m36(室伏/04年)。


【ハンマー投】

★渡邊茜選手が史上4人目の連覇に挑む
2001~15年に最多優勝10回の綾真澄さん(丸善工業)が現役を退き世代交代。16年に綾さんの連勝を「5」でストップさせた渡邊茜選手(丸和運輸機関)が連覇を果たせば4人目となる。

★順位ごとの最高記録
3位の歴代最高は62m37(16年)、6位は58m57(15年)、8位は56m88(16年)、55m00以上の最多人数は11人(16年)。

【やり投】

★海老原有希選手、優勝回数の単独トップに立つか!?
2008年から海老原有希選手(スズキ浜松AC)が3連勝、11年は宮下梨沙選手(大体大TC)、12年から海老原選手が4連勝、16年は宮下選手という状況。海老原選手は優勝回数8回で松井江美さん(81~90年)と並んでトップタイだが、今回勝てば単独1位になる。

★各順位別歴代最高記録
参加資格記録が55m00を超える選手が14人エントリーしていて、下記の各順位別の歴代最高記録の更新に期待がかかる。
1位)62.36 2012年
2位)59.98 2011年
3位)58.27 2012年
4位)57.35 2012年
5位)56.84 2012年
6位)54.62 2016年
7位)53.53 2015年
8位)53.22 2016年
9位)52.51 2015年
10位)52.26 2015年
11位)52.18 2015年
12位)51.85 2015年
13位)50.86 2016年
14位)50.49 2016年


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォートキシモト

<第101回日本陸上競技選手権大会 チケット発売中!>



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